アメリカの映画である。
カリフォルニアの港で、船が爆発炎上、27人が死亡し、9100万ドルが消えた。
生き残った1人は、キントという、片足が不自由な男だ。
彼は、捜査官ワイヤンに対し、6週間前の強盗事件から話し始める。
6週間前に、時間は遡る。
銃を積んだトラックが襲撃された事件の容疑者が、5人集められ、面通しが行なわれた。
結局、この中から犯人を特定できず、全員釈放された。
この5人が手を組んで、エメラルド原石の強盗を働き、成功する。
質屋レッドフッドと取引し、次の宝石を狙うが、獲物は宝石ではなく麻薬だった。
怒った彼らは、質屋を問いただす。
質屋は、伝説のギャング「カイザー・ソゼ」 の右腕コバヤシの命令だと答えた。
5人は、それぞれソゼのものを盗んだことがあった。
ソゼは、その罪を許すのと引き替えに、船の爆破を命じた。
さらに、報酬9100万ドルも進呈するという。
1人は怖じ気づいて逃げ出し、射殺されてしまう。
残りの4人で、実行することになった。
さらに、証言は続く。
緻密なプロットで、見事な仕上がりだ。
観ている側は、最後の最後まで騙される。
やはり、映画の芯になるのは、脚本だ。
邦画も、脚本家に、今の10倍くらい報酬を与えたら、良い作品ができるだろう。