ベン・ステイラー主演、アメリカの映画である。
42歳のウォルターは、ニューヨークで雑誌「LIFE」 の写真管理の仕事をしている。
空想癖があり、いつでもどこでも、空想に浸ることが出来る。
彼は、年老いた母と、子供っぽさが抜けない妹との3人暮らしだ。
また、同僚でシングルマザーのシェリルにあこがれているが、打ち明けられないでいた。
ある日、ボスが替わって「ライフ」誌の廃刊が決まった。
最終号の表紙は、有名な冒険写真家ショーンの作品に決まる。
ショーンは、ウォルターに全幅の信頼を置いていて、最終号の写真のネガを彼の元に送ってきた。
そこには、プレゼントとして、LIFE社の社訓入り財布が添えられていた。
手紙には、「最高傑作である25番ネガが、相応しい」と書いてあった。
しかし、25番目のネガだけが、抜けていたのだ。
新ボスは、早く用意しろと急かす。
その有りかを知っているのは、ショーンだけだ。
ところが彼は既に、次の冒険に出発していた。
ウォルターは、シェリルの力を借りて、彼の行き先を推理する。
そして、グリーンランドへ向かった。
運の悪いことに、タッチの差で、彼はアイスランドに出発した。
ウォルターはアイスランドに行くが、そこで火山の噴火に巻き込まれ、何とか助かって帰国する。
出社すると、彼はクビになっていた。
しかたなく、アイスランドで土産に買ってきたスノーボードを持って、シェリルを訪ねる。
そこには、別れたはずの元夫がいた。
帰宅したウォルターは、腹立ち紛れに、ショーンにもらった財布をゴミ箱に捨てた。
このあと、彼は思い直して、再びショーンを追いかける。
コメディタッチで、テンポ良く話が展開する。
主人公が、次々に痛い目に遭いながらも頑張る姿は、「ダイ・ハード」のようだ。
冴えない感じの男が、一所懸命に行動しているのを見ていると、感情移入してしまう。
感動的なラストも、良い。