日本のアニメーション映画である。
冴羽リョウと槇村香は、プロのスイーパーだ。
新宿駅東口の伝言板に「XYZ」と、書くのが仕事依頼のサインだ。
今時、伝言板と言われてもピンと来ない人が多いだろうが、当時は待ち合わせの変更などを、自由に書いていた。
ある日、ガイナム共和国の大統領候補・マクガイアから、ボディーカードの依頼が来た。
彼は、大統領に当選した後に祖国を発展させるための視察に来ていたのだ。
マクガイアには、日本の警察官のシークレットサービスが付いている。
冴羽達は、マクガイアに会い、シークレットサービスの1人、新庄安奈を警護してくれと頼まれた。
安奈は、マクガイアの一人娘だ。
彼女が父の警護に就いたのは、偶然である。
かつてマクガイアは、ガイナム共和国で民主化運動のリーダーだった。
その当時、日本から派遣されてきた医療ボランティアの女性と結婚し、2人の間に生まれたのが、安奈だった。
しかし、その後マクガイアは捕まり、18年の獄中生活に。
安奈は、無事、日本に送り届けられた。
当時6歳の安奈は、母の死体の側でピストルを持っていた父を目撃して、父が母を殺したのだと、思っている。
一行は、最初の視察先で、銃撃を受けた。
狙われたのは、安奈だった。
この映画は、冴羽のキャラクターが光る作品だ。
古い作品だが、色あせてはいない。
民間人の冴羽が、銃を撃ちまくることも、気にしてはいけない。
アニメなのだから。
吹き替えがプロの声優ゆえ、違和感がない。
観ている間に、アニメの世界に入り込んでしまう。
客寄せのために、ド素人に吹き替えさせる奴は、この感覚が分からないのだろう。
そんな奴らが、映画産業に関わっているのだ。