イギリス・アメリカ合作の映画である。
「ハリー・ポッター」シリーズの、新作だ。
ハリー・ポッター第一作の70年前、1926年、イギリスの若者が、ニュー・ヨークにやってきた。
彼の名は、ニュート・スキャマンダー、魔法使いであり、魔法生物学者だ。
ニュートの鞄には、魔法動物が入っていた。
その中の一匹が、逃げ出してしまう。
捕まえようとした彼は、パン屋の開業を目指しているジェイコブ・コワルスキーと知り合った。
動物を捕まえ、ジェイコブの記憶を消そうとしたところ、逃げられてしまう。
ニュートは、魔法界の法律違反をしたとして、闇祓いのティナに捕まり、魔法議会に連れて行かれた。
ところが、彼の鞄がジェイコブのものと入れ替わっていて、中には焼き菓子しか入っていない。
ニュートは釈放され、ティナと2人でジェイコブを捜し出し、ティナのアパートへ。
一緒に暮らしているティナの妹クイニーは、ジェイコブが気に入り、彼の方も彼女に惹かれていく。
この後、さらにファンタジックなシーンが続き、悪との戦いがあるのだが、理屈っぽい。
イギリス人の原作だからだろう。
単純明快なストーリー、ではない。
CGを駆使して作り上げた映像は、美しい。
合成する前、イメージだけで演じている俳優達は、たいしたものだ。
ただ、出てくる魔法動物が、既存の生物の延長線上にあるものばかりで、残念だ。
スタッフは天才では無かろうから、奇抜なアイデアを求める方が酷なのかも知れない。
また、主人公が追い込まれることで観客を引き込むところは、雑である。
「ハリー・ポッター」シリーズでは、丁寧に作ってあったのだが。
だから、サスペンスが少なく、ハラハラドキドキしない。