船場の豪商・蒔岡家は、先代がたらし無くて、今は落ちぶれかけている。
この家の4姉妹、長女・鶴子 ( 岸恵子 ) 、次女・幸子 ( 佐久間良子 ) 、三女・雪子 ( 吉永小百合 ) 、四女・妙子 ( 古手川祐子 ) の物語である。
鶴子と幸子は、結婚している。
雪子は、美人なのに縁遠い。
末娘の妙子は、自由奔放に恋愛している。
昭和13年、姉妹は幸子の夫と共に、京都の料亭へ花見に行った。
三女・雪子の縁談話があるが、長女・鶴子が反対している。
この5年前、四女・妙子が貴金属商の息子と駆け落ちして、新聞沙汰になった。
あろう事か、名前が間違われ、雪子の名前が報じられてしまった。
家族は火消しに走るが、今度は妙子の名前が注目されてしまう。
雪子と妙子は実家を出て、芦屋にある幸子の家に身を寄せた。
妙子は、件の男には冷めてしまい、次の男に走る。
雪子は、見合いばかりさせられるが、どれもしっくり来ない。
多少の事件はあるものの、穏やかな時間が過ぎていく。
昭和を代表する美人女優の競演である。
贅沢な、キャストだ。
ほぼ原作に忠実なので、原作を読んでいる人も、違和感なく観ることが出来る。
ただ、少し退屈な映画だ。