アメリカの映画である。
サンフランシスコにある、プレシディオ陸軍基地。
犯人達は、追跡する警官も殺し逃走した。
サンフランシスコ市警のジェイ・オースティン刑事が、事件を担当する。
彼は、元プレシディオ陸軍基地の憲兵であり、殺されたパティは、その時の仲間だった。
基地に出向いたジェイは、当時の上司であり憲兵隊長のコードウェル中佐と再会する。
二人は、犬猿の仲だ。
かつて、泥酔したローレンス大佐がバディを侮辱し、ジェイがたしなめた。
怒ったローレンスはジェイに殴りかかり、ジェイは反撃して彼を殴り倒して身柄を拘束した。
仲裁に来たのがコードウェル中佐で、彼は、理由も聞かずに大佐を釈放してジェイの階級を下げた。
それでジェイは軍を辞め、警察官になったのだった。
コードウェル中佐には、ドナという娘がいて、ジェイと恋仲になる。
ジェイと中佐は、協力して事件の捜査をすることになった。
当然、ぎくしゃくする。
パティを撃った銃は、ロシア製のトカレフで、線条痕からローレンス大佐の銃だと判明した。
しかし、基地内では、手が出せない。
ジェイは、外出中の大佐に接近し、逮捕を試みる。
ところが、逃げられてしまった。
さらに、逃走中に大佐は車にはねられ死んでしまう。
操作は、振り出しに戻った。
この作品は、前置きが長い割に、あっさり解決してしまう。
ドナが事件に巻き込まれないから、つまらない。
この手の作品では、ドナの立場にある人間は事件に首を突っ込み、人質に取られる。
その方が面白くなる。
評論家対策で、あるいは、奇をてらって、ワザと外したのか。
つまらない方に。
脚本家の、能力が低かっただけか。
感激も、感動も、わくわく感もない作品である。