アーノルド・シュワルツェネッガー主演、アメリカの映画である。
近未来、アメリカでは、ゾンビウイルスが蔓延していた。
これは植物にも感染し、感染した農作物は焼き払われた。
人は、感染者に噛まれることで感染する。
ある日、16歳の少女マギーが、カンザスシティーで感染した。
父親のウェイドが、病院に駆けつける。
感染者は、だんだん病気が進行していくが、ある時点までは理性を保つ。
食欲を無くしていき、あるとき、「匂い」を感じるようになる。
人肉を、食べ物だと感じるのだ。
これが、ターニングポイントだ。
ウェイドは、地元の医師の口利きで、本来隔離されるはずのマギーを、自宅に連れて帰ることが出来た。
ターニングポイントが来たら、施設で隔離することを条件に。
妹と弟を親戚に預け、自宅は父と、後妻のキャロラインが残った。
この作品は、最初から最後まで、暗い。
アクションシーンは、警官と少しやり合うだけで、ほぼ、無い。
ゾンビが襲うシーンも、殆ど無い。
最愛の娘との別れの時が近づく父親の葛藤が、辛い。
施設に連れて行くか、大きな苦痛を与える薬物で暴れさせなくするか、自らの手で殺すか。
数日後には、決めなければならないのだ。
なんとも、後味の悪い作品である。