マーク・ウォールバーグ主演、アメリカの映画である。
過酷な訓練に耐え抜いた超エリート集団が、米海軍シールズだ。
2005年、アフガニスタン。
米軍は、タリバンの指導者暗殺のための「レッド・ウイング作戦」を実行する。
主人公マーカス一等兵曹は、マイケル・マーフィー大尉をリーダーとする偵察チームだ。
偵察チーム4人は、夜間、山岳地帯にヘリで下降し、徒歩で目的地に向かう。
夜明けに、ターゲットとなる人物を発見するが、無線が通じない。
休息を取っている時、山羊飼いの村人達に見付かってしまう。
捕虜にした村人の扱いで4人は揉めるが、子供と老人ゆえ、釈放した。
マーカスの意見を採用したのだった。
この選択が、明暗を分ける。
解放した村人の1人が、山を駆け下り、タリバンに知らせに走る。
程なくして4人は、200人のタリバン兵に取り囲まれた。
タリバン兵は、ライフル、機関銃、RPGなどで重武装している。
戦闘が始まった。
いくら鍛え抜いたシールズであっても、多勢に無勢だ。
4人は、次第に追い詰められていく。
崖を飛び降りるシーンは、凄まじい。
転がり落ちていく内に、骨がバラバラになるようなスリルがある。
逃げながら敵を撃ち倒すが、数が多すぎてきりがない。
マーカスは、足を撃たれて走れないダニーを担いで走るが、自らも足を撃たれ、再び崖下に転落する。
残されたダニーの元へ、タリバン兵が接近する。
そして、瀕死のダニーの持ち物をまさぐり、金目の物を取り上げた。
この映画は、マーカス・ラトレイルの手記を元に制作された。
「実話に基づく」というので、嘘が多いと誹謗中傷されている。
映画としては、良い作品だ。
戦争の悲惨さが伝わってくるし、映像がリアルで、痛みを感じられる。
主人公を英雄にしていないのも、良い点だ。
この作品はドキュメンタリーではなく、エンタテイメントなのだ。
誹謗中傷は、間違っている。