アーノルド・シュワルツェネッガー主演、アメリカの映画である。
夜、ラスベガスの郊外14キロの地点。
速度取締中のパトカーの横を、猛スピードで物体が通り過ぎる。
警官は、「無灯火で低空飛行をしている飛行機がいる。」と連絡した。
メキシコとの国境付近の小さな町、ソマートン。
主人公レイは、保安官だ。
ある日、ダイナーの前に不審なトラックがあり、ダイナーでは見知らぬ男が二人、コーヒーを飲んでいた。
レイは、彼らに話しかける。
二人組は、適当な言い訳をして、早々に立ち去った。
トラックのナンバーを控えたレイは、部下に照会させる。
平穏な町だから、部下達は武器マニア・ルイスのところで遊んでいる。
出発してまもなく、襲撃に遭い、コルテスを逃がしてしまった。
その際、FBIのメンバーの一人、エレンを人質に取られてしまう。
コルテスは、モーターショウから盗んだスーパーカーを自ら運転して、逃走を図った。
メキシコに向かって逃げる。
FBIは、国境に新設された砦を固めるが、そこを通らず、ソマートンを通過する可能性に気づく。
バニスター捜査官は、保安官レイに連絡を取り、手出しをするなとだけ告げた。
レイは、昨夜起きた殺人事件に掛っていて、FBIを軽くあしらう。
ところが、捜査中の副保安官が重武装のグループに銃撃され、ジェリー副保安官が殺された。
逃走犯が麻薬王コルテスだと分かり、レイは、戦いを挑む。
この作品は、まさに、現代版西部劇だ。
シュワルツェネッガーの、主演復帰作品でもある。
老いたとはいえ、シュワルツェネッガーは健在だ。
身体を絞り、動きは軽快である。
ただ、作品中のFBIが、あまりにもボンクラ過ぎる。
あそこまで無能に描くのは、監督がFBIを嫌悪しているのだろうか。