9歳の少女アディは、交通事故で母親を亡くした。
葬儀には、彼女と年老いた二人の女性のみ。
そこへ、亡くなった母親の元恋人モーゼが来た。
女性達は、モーゼにアディをミズーリに住んでいる叔母のところへ連れていってくれるよう頼んだ。
モーゼは、仕方なく引き受ける。
詐欺師であるモーゼは、アディを使って、事故を起こした相手の兄から200ドルをせしめた。
その金で自分は車を買い、アディを1人で汽車に乗せるつもりだった。
アディはモーゼに、自分の父親ではないかと問うが、モーゼは否定する。
父親でないのなら、200ドルは自分のものだと主張するアディ。
すでに使ってしまって返すアテのないモーゼは、アディと車で出発した。
頭の良いアディは、すぐに詐欺の手口を覚え、手持ちのお金がどんどん増えていく。
途中、ダンサーのトリクシーに心を奪われたモーゼは、トリクシーのために散財してしまう。
アディは策略を巡らせて、まんまと二人を別れさせた。
時は、禁酒法時代。
密造酒の取引詐欺で、彼らは保安官に捕まってしまった。
保安官が、酒密売人の弟だったのだ。
厳しい取り調の隙を突いて、二人は何とか逃げ出した。
そして、ミズーリ州へと逃亡する。
父親を求める少女アディを、ライアンの実の娘テータム・オニールが演じている。
頭の良い少女が大人を騙すのは、痛快だ。
「ホーム・アローン」と同じような楽しさだ。
テンポが良いのも、コミカルなのも、楽しい。
そしてこちらは、ホッとする作品である。