フランスのアクション映画である。
2010年パリ。
治安が悪化したため、街に壁を築かれ封鎖されていた。
13地区は、暴力と麻薬がはびこる無法地帯だ。
主人公レイトは、この街で生まれ育った若者で、法を守り真面目に暮らしている。
彼は、無法者一味のタハから奪い取った大量の麻薬を、マンションのバスルームで処分していた。
そこへ、タハの子分K2達が、取り返しに来る。
銃撃戦でレイトの仲間は殺されるが、麻薬の処分が完了したレイトは、何とか逃げ切った。
怒ったタハは、K2達にレイトの妹ローラを拉致を命じた。
ローラが連れてこられた時、レイトもタハの部屋に侵入してタハの首にナイフを突きつけた。
レイトはローラを取り戻し、タハを警察へ連行する。
ところが、事を荒立てたくない警察署長は、レイトを牢屋に入れタハを解放した。
それに、ローラがタハに連れ去られた。
レイトは、檻に近づいた所長を殺す。
六ヶ月後。
囮捜査に入っていたダミアン大尉は、麻薬取り締まりに成功した。
そして、次の任務が言い渡される。
一時間前、中性子爆弾が強奪され、起爆装置が作動した。
爆発まで23時間。
爆弾は13地区にあり、潜入して解除せよ。
街の詳細を知る男を、仲間にして連れていけ、というものだ。
警察から移送されるレイトを強奪したダミアンは、二人で13地区に侵入した。
タハ一味との戦いが始まる。
見どころは、レイトのパルクールだ。
見事としか言いようがない。
ストーリーは一直線で、分かりやすい。
凄まじい銃撃を受けながら、レイトもダミアンも傷一つ受けない。
主人公がピンチに陥らないから、物語に入り込めない。
当たり前のことだが、ハリウッドでリメイクされた、ポール・ウォーカーの遺作とも言える「フルスロットル」の方が、面白い。