アメリカのSF映画である。
30年後の2074年にはタイムマシーンが実現していたが、禁じられていた。
未来の犯罪組織は、殺したい人間をタイムマシーンで30年前に送り込み、そこで「ルーパー」と呼ばれる者達に射殺させていた。
主人公ジョーは、若いルーパーだ。
指定された時間に、指定された場所へ行き、転送されてきた標的を射殺する。
出現した瞬間に、射殺するのだ。
標的は縛られ、頭に袋をかぶせられている。
標的の背中には銀の延べ板が背負わされていて、それが報酬だ。
ある日を境に、ループが閉じられ始めた。
ルーパー達に送り込まれてくるのは、30年後の自分である。
背中には、金の延べ板が背負わされていて、ルーパー達は、残り30年を優雅に暮らすのだ。
最初から、そういう契約だった。
ジョーの元にも、未来の自分が転送されてきた。
ところが、袋を被っておらず、縛られてもいなかった。
彼は、背中の金塊を盾にして銃弾を弾き、ジョーを殴り倒して逃走した。
未来のジョーは、転送される直前に妻を殺され、家を焼かれていた。
犯罪組織のボス、レインメーカーさえいなければ、妻は無事だったのだ。
そこで彼は、彼を捕まえた奴らを殺し、タイムマシーンに乗って自ら30年前の世界にレインメーカーを殺しに来たのだった。
ジョーは、未来の自分を殺さないと、組織に殺される。
行きつけのダイナーで、未来の自分と会う。
タイムパラドックスは、ややこしい。
未来のジョーが、今のジョーに出会うことで未来が変わる。
そのせいで、未来のジョーが持っている妻の記憶が曖昧になる。
台詞で言っているのだが、理屈っぽい。
パラドックスなど考えずに、ただ、アクションを楽しめばいいだろう。
未来のジョーを、ブルース・ウィリスが演じている。
アクションシーンだけ、格好いい。