captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

アメリカの友人

パトリシア・ハイスミス原作、西ドイツ・フランス合作の映画である。

 

主人公ヨナタンは、ハンブルクで額縁職人として働いている。

 

彼は、白血病に冒されていた。

 

ある画廊のオークションでヨナタンは、アメリカ人トム・リプリーと出会う。

 

リプリーは、絵画の贋作を高く売り歩いていた。

 

その夜、殺し屋のミノがリプリーを尋ねてきた。

 

マフィアを1人始末したいのだが、足のつかない素人を調達したいという。

 

ヨナタンの病状を知ったリプリーは、彼を仕向けることにした。

 

ヨナタンの工房を訪ねたリプリーは、額縁を注文し、ヨナタンとうち解け合う。

 

その後ミノがやってきて、多額の報酬と引き替えに、殺人を依頼した。

 

病気のことも知っていて、パリの優秀な医者を紹介する。

 

ヨナタンは、自分の死後、妻と幼い息子のために金を残したかったこともあり、引き受ける。

 

パリで診察した後、地下鉄でマフィアを殺すことになった。

 

彼は、素人だ。

 

ピストルを渡され、人気のないところで射殺するために緊張が高まる。

 

この作品は、全体に暗い。

 

画面は、「青」を基調としている。

 

冒頭、オークション会場でヨナタンが贋作を見抜くシーンで「青が違う」の台詞がある。

 

リプリーが、利用するだけのヨナタンに友情を抱くようになるのだが。

 

後味の悪い、スカッとしない映画である。