チャールトン・ヘストン主演、アメリカ・イタリア合作の映画である。
1508年、ローマ法王はシスティーナ礼拝堂の天井画を、ミケランジェロに依頼した。
十二使徒を描けと言われても、画家ではないミケランジェロは情熱が湧いてこない。
法王お抱えの建築士とも上手くいかず、逃げ出してしまう。
そこへ、法王の命を受けた軍隊が、彼を呼び戻しに来た。
山に隠れたミケランジェロに、閃きが訪れた。
「旧約聖書・創世記」を、描くのだと。
自ら戻ったミケランジェロは、法王に変更を認めてもらい、作画に取りかかる。
他人の干渉を一切気にせず、作品に没頭していた彼は、突如として視力が弱り、足場から落ちてしまった。
恋人に介抱され、徐々に回復はしていた。
そこに法王が見舞いに来て、「ラファエロに交代させるつもりだ」と告げる。
本心ではなく、ミケランジェロを奮い立たせるためのものだった。
彼は、礼拝堂に戻ってきた。
ノンフィクションではないが、世界的に有名なシスティーナ礼拝堂の天井画が出来上がるまで様々なことがあったのだと、感慨深い作品だ。
この作品では、芸術家の狂気が、チャールトン・ヘストンから滲み出ている。