リチャード・ハリス、カーク・ダグラス主演、イギリス・フランス合作の映画である。
1942年、ドイツ占領下のノルウェー、ノルスク・ハイドロ重水工場爆破作戦を描いたものだ。
レジスタンスのクヌートは、重水工場の工場長から預かったネガを、オスロ大学のベデルセン博士に届けた。
ネガを現像すると、そこにはドイツの原爆開発情報が映っていた。
ペデルセンとクヌートは、イギリスに飛び、連合軍に報告する。
連合軍はコマンド部隊を派遣し、重水工場を破壊する作戦を立てた。
街の人を犠牲にして空爆する、ことも提案される。
しかし、レジスタンスが集まり、コマンド部隊と共に爆破作戦を決行することになった。
コマンド部隊の飛行機が墜落し、全員死亡。
レジスタンス9人だけで、作戦を決行することになった。
実話に基づいているだけに、リアルである。
レジスタンスが、必ずしも国民に受け入れられているのではなかったことも、これを観れば理解できる。
人間関係が物語に組み込まれるのだが、戦争ゆえ、別れは則ち死別である。
だから、ハッピーエンドでも、心に引っかかるものが残る。
監督が、意図しているのだ。