ディズニーのファンタジー映画である。
1964年、少年フランク・ウォーカーは、ニューヨーク万博にやってきた。
発明コンテストに、作品を応募するためだ。
フランクは、自作のジェットパックを審査員に見せる。
審査には落とされたが、審査員の後で見ていた少女アテナに気に入られ、バッジを渡された。
そして、こっそり彼女の後を追いかけアトラクションに入る。
彼が連れて行かれたところは、未来都市だった。
現代。
NASAは宇宙開発事業縮小で、シャトル発射台を解体していた。
宇宙に夢を持っている女子高生ケイシーは、夜間に発射台に忍び込み、クレーンの破壊工作を続けていた。
ある日、警備員に見付かって補導される。
釈放され私物を返却された時、見知らぬバッジが混ざっていた。
それをつまんだ瞬間、辺り一面が麦畑になり、びっくりしてバッジを落としてしまう。
現実に戻り、再び拾い上げると、また、麦畑だ。
ケイシーは、直接触れないように布を使ってバッジをしまった。
その夜、外出して野原でバッジを手に取り、麦畑の向こうに見えた未来都市に行った。
そこで、宇宙船に乗り込む瞬間、現実世界に戻ってきた。
バッジのバッテリーが切れたのだ。
彼女は、ネットを使ってバッジを取り扱っている店を探し、その店でバッジの秘密を聞き出す。
突然店員が豹変し、バッジをくれた少女の居場所を言えと脅す。
知らないというケイシーは信じてもらえず、銃撃された。
そこへ、アテナが助けに来て、店員を破壊した。
店員は、ロボット ( アンドロイド、劇中では「AA」と言っている ) だったのだ。
二人は、路上に止めてあった車を盗み、逃げ出した。
アテナは、ケイシーをフランク・ウォーカーの家に連れて行き、置き去りにする。
フランクは、未来都市から強制送還されて、自宅に引きこもっていた。
その家に、多数のAAが侵入してきた。
この作品は、秀逸である。
これぞファンタジー映画といえる。
大人が見ても、とても楽しい作品だ。
ケイシーがバッジに触れた瞬間に麦畑の風景が出た時は、思わず声が出た。
麦畑から遠くに見える未来都市が、ディズニーのロゴマークに似ていて、ワクワクさせる。
フランクとアテナの叶わぬ恋も、胸に響く。
アクションシーンは、驚くような演出だ。
観て損はない映画である。