ジョン・フォード監督、陸軍士官学校教官マーティン・マーの自伝を映画化したものだ。
ウエストポイントで50年、教官をしてきたマーティー・マー軍曹に退職の辞令が来た。
それが気に入らないマーティーは、友人でもある大統領に直訴に行く。
二人で、思い出話が始まる。
アイルランドから来たマーティーは、最初、陸軍士官学校で給仕として雇われた。
それが、入学することになり、キーラー大尉に気に入られ、大尉の家の女中メアリーと結婚し・・・、と話がテンポよく進んでいく。
二つの世界大戦を挟み、悲喜こもごもの人生が語られている。
やがて話を終え、マーティーは学校へ戻った。
「長い灰色の線」は、軍隊の分列行進を指す。
自伝ということもあり、リアルだ。
自分を慕ってくれ、手塩に掛けて育て上げた生徒を、卒業後には戦争に送り出さなければならない。
その主人公の気持ちが、痛い。