captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

愛しのローズマリー

ジャック・ブラック主演、アメリカのラブコメディ映画である。

 

主人公ハルは、背が低く小太りで、冴えない中年男性だ。

 

9歳の頃、父親が亡くなる時に残した遺言が、彼の人生をゆがめていた。

 

亡くなる直前の父親は、モルヒネを大量に投与されていたため、頭が妄想でいっぱいだった。

 

そのため、ハルに残した言葉が「とびきりの女をものにしろ。セクシーな若い女こそ、この世の全てだ」だった。

 

以来ハルは、外見でしか判断せず、美人ばかりを追いかけ回していて、いつも振られていた。

 

ある日、エレベーターの中で人気セラピストのトニー・ロビンスに出会う。

 

トニーはハルに、心の美しい人が美しく見えるように催眠術を掛けた。

 

そして出逢ったのがローズマリーという美しい女性だった。

 

ハルは、ローズマリーを褒めちぎり、必死にアプローチする。

 

ところが彼女は、からかわれているとしか思えなかった。

 

ハルには飛びっ切りの美人に見えているが、実際の彼女は130キロを超える巨漢なのだ。

 

デート先の店の椅子が、体重で壊れる始末である。

 

親友マウリシオは、ハルは頭がおかしくなったのではないかと心配する。

 

また、ローズマリーがハルの会社の社長だったことで、同僚達はハルを良く思わない。

 

出世のために手段を選ばない奴だという評判だ。

 

マウリシオは、トニー・ロビンスに会い、催眠術を解く呪文を教わる。

 

愉快な映画である。

 

催眠術にかかったハルの目と、第三者の目のギャップを上手く描いている。

 

好きになると、外見なんてどうでも良くなるのだ。