アンソニー・ホプキンス主演、アメリカの映画である。
大富豪チャールズは、若くて美しいモデルのミッキーを妻にしていた。
彼らは、写真撮影の仕事を兼ねてアラスカへ旅行する。
カメラマンのボブ、アシスタントのスティーブが同行した。
アラスカで泊まったロッジの壁に掛けてあった先住民の写真を見たボブは、彼の写真を撮りたくなり、チャールズを誘って、水上飛行機で彼の元に向かった。
途中、渡り鳥の群れの中に突っ込んでしまい、飛行機は湖に墜落してしまった。
パイロットは死に、チャールズ、ボブ、スティーブの三人は、何とか岸まで泳ぎ着いた。
彼らは、南に向かって歩き出す。
途中、熊に襲われたが、何とか逃げ切った。
ところが道に迷い、元いた場所に戻ってしまう。
夜、昼間に出くわした熊が襲いかかってきて、スティーブが食われてしまった。
チャールズとボブは逃げたが、山小屋の主人が言っていた「一度、人の味を覚えた熊は、次々に人を襲う」の言葉通り、熊は彼らを追跡していた。
物語は、熊だけでなく、ミッキーとボブの不倫が絡んでくる。
「金目当てに大富豪と結婚した、若くて美人のモデル」と「金が欲しいカメラマン」の不倫だ。
熊から逃げながらも、不倫に気づいているチャールズは、ボブを警戒しなければならなかった。
話の展開は一直線で、分かりやすい映画だ。
仲間が食い殺されても、感傷に浸らないのは、アングロサクソンの特徴か。
最後は、あっさりしていて、余韻が残らない。
人食い熊として出演しているグリズリーは、アメリカでは有名な動物俳優である。
日本で言えば、北海道犬のカイ君みたいなものだ。