アメリカの映画である。
主人公スコット・ラングは、窃盗などの罪で服役していたが、刑期が満了して出所した。
前科者の彼に世間は冷たく、就職してもすぐにクビになる。
前妻マギーは警官バクストンと婚約していた。
スコットは、娘キャサリンの誕生パーティーに押しかけたが、マギーらに追い返されてしまう。
金が欲しい彼は、窃盗仲間と共に、富豪の老人宅に忍び込む。
しかし金庫の中に入っていたのは、ライダーが着るスーツみたいなものだった。
仕方なく、それを持ち帰る。
それは、アントマンのスーツだった。
開発者のピム博士が、弟子であり彼を裏切ったダレン・クロスの暴走を押さえるため、スコットをアントマンにすることにしたのだった。
ダレンはピム博士の技術を盗み、アントマンになるスーツを大量生産して軍に売りつけようとしていたのだ。
スコットは、身体の大きさを変化させたり、蟻をコントロールする技術を身につけるための訓練をする。
最初から強いのではなく、「負け組」が鍛えて強くなるのは、ジャッキーチェンの映画やロッキーシリーズにも共通するものだ。
観ているものの共感が得られる。
確執のあるピム博士と彼の娘ホープが、和解する。
両親が離婚していても、父を慕うスコットの娘キャサリン。
このようなものを描くのは、「家族仲良く暮らしたい」というアメリカ人の憧れなのだろう。
ホープを吹き返している内田有紀が下手すぎて、実に不愉快だった。
ちょい役だが、スコットの仲間の吹き替えをブラマヨの小杉がしていた。
こちらは、話にならない。
このようなド素人を使うのは、何の意図があるのだろう。
俳優と姿形が似ているからなのか。
ホープは出番が多いから、余計にイライラさせられた。