シルクロードを舞台にした、中国・香港・アメリカ合作の映画である。
唐の時代、日本から遣唐使として来栖という青年が派遣されていた。
唐の都・長安で、来栖は政治や兵法を習得したので、皇帝に帰国を申し出た。
皇帝は、帰国の条件として、一人の男を処刑するよう命じた。
その男・李は元将軍であり、皇帝の理不尽な命令に背いて逃げていた。
来栖は、皇帝軍司令官の娘・文殊を長安まで届ける道すがら李を探し出して処刑することになった。
李は嵐に見舞われ、瀕死になっていたところをキャラバン隊に救われた。
彼らは、仏典を長安まで運ぶ途中だという。
助けてもらった恩義に報いるため、李は護衛に付く。
来栖が見つけ戦いを挑むが、李から「キャラバンを長安に届けたら決闘しよう」と持ちかけられ、それに従う。
来栖はキャラバンに同行するが、道すがら、たびたび何者かに襲われた
キャラバンが運んでいた物は仏典ではなく、仏舎利だったのだ。
突厥を支配する男が、それを狙っていた。
来栖は李と共に敵と戦っているうち、李に親しみを感じるようになる。
そして、二人の間に友情が芽生えた。
来栖役を、中井貴一が演じている。
アクションシーンが、格好いい。
砂漠の雄大な風景が、素晴らしい。
他国のことなので、時代考証が正確なのかどうか気にならない。
一級の、娯楽映画だ。