脚本家のピーターは、まだ駆け出しで、B級作品ばかり手がけていた。
しかし、いつかはA級の作品を作ると、恋人に夢を語る。
ある日、学生時代の活動が元で、共産党党員ではないかと疑われてしまう。
映画の契約交渉も出来ず、さらに、聴聞会に呼ばれる。
恋人にも逃げられ、すっかり失望してしまった彼は、新種運転中に事故を起こし、河に転落してしまう。
流れ着いた町で、老人に救われた。
ピーターは記憶をなくしていたが、彼を見に来た町の人達は皆、彼に見覚えがあるという。
そして、ハリー・トリンプルという老人が来て、第二次大戦中に行方不明になったルーク・トリンプルだということになった。
ピーターはルークにそっくりだったため、父やのはリーが思い込んだのだ。
ピーターは、ルークとして生きる。
そして、廃業していた映画館「マジェスティック」を再建した。
そんなある日、偶然ピーターの作品を上演し、それを見た彼は記憶を取り戻した。
しかしピーターは、FBIから指名手配されていた。
「都合の良い」脚本である。
無理につじつまを合わせようとしている。
「実は、~だった。」という告白は、最低の台詞だ。
アメリカの映画にだって、駄作はある。
駄作を観ることで、秀作が解る。
勉強になる作品だ。