イギリスの映画である。
1183年、クリスマスに近いある日、イングランド王ヘンリーは、家族をシノン城に集めた。
王妃エレノアは、嘗て息子たちを扇動してヘンリーに反乱し、幽閉されていた。
従って、夫婦仲は悪い。
エレノアは、長男のリチャードを溺愛し、次期国王に据えようとしている。
ヘンリーは、末っ子のジョンを寵愛し、後継者にするつもりだ。
次男のジェフリーは、両親にかまってもらえなかったせいか、策略家になっていた。
ヘンリーは、リチャードの后になるはずのフランス王女アリースを愛人にしている。
リチャードは、同性愛者だった。
クリスマス。
フランス王フィリップを招待し、パーティーが開かれた。
互いに、腹の探り合いだ。
次男ジェフリーは、ジョンを誘ってフィリップの元に行き、国王排除の計画を打ち明ける。
ここにリチャードやエレノアが絡んできて、国王ヘンリーとの対決になる。
ハリウッド映画のような迫力は、無い。
淡々と物語が進む。
英国の天気のような、どんよりとした映画だ。
アンソニー・ホプキンスのデビュー作でもある。