アンソニー・ホプキンス主演、ニュージーランド・アメリカ合作の映画である。
1960年代のニュージーランドの田舎町。
68歳のバート・マンローの日課は、バイクの改造だった。
1920年型「インディアン・スカウト」という、古いバイクだ。
変人扱いされ、近所の人達とは上手くいっていない。
隣に住む少年トムは彼を慕っているが、トムの両親はそれを快く思っていない。
誕生日、地元の暴走族と勝負することになった。
調子の悪い彼のバイクは、スタートに失敗した。
スピードは出るものの、曲がれない。
勝負に負け傷心しているバートに、好意を寄せている女性フランが、ある提案を持ちかけた。
それは、アメリカのユタ州、ボンネビル塩平原で、世界最高記録に挑戦することだった。
狭心症で倒れ、残りの人生を考えたバーとは、ユタ行きを決心する。
この映画は、実話に基づいている。
バートがトムに語りかける言葉は、名言集にしても良いくらい、凝った台詞だ。
平穏に日々に狎れてしまって挑戦を忘れている人は、この作品を見て目が覚めるだろう。
「一生よりも充実した5分間」に挑戦する人生かどうか。