火星。
NASAの宇宙飛行士6人が火星を探査していたところ、大きな嵐に襲われた。
クルーは探査を中止し、MAV ( 火星着陸船 ) で離陸することにした。
嵐の中、5人はMAVにたどり着いたが、マーク・トワニーは飛んできたアンテナに当たり気を失ってしまう。
彼は死んだと判断したクルー達は、MAVで離陸、宇宙船ヘルメス号で地球へ向けて出発した。
嵐が過ぎ、意識を取り戻したマークは、基地へ戻り、傷の手当てをする。
彼は日誌に記録を残しながら、次の探査機が来るまで生きながらえる決意をする。
次の探査は、4年後だ。
棚の中にジャガイモを発見した彼は、クルー達の排泄物で肥料を作り、火星の土を使って栽培を始めた。
さらに、ロケット燃料から水を作り出すことにも成功する。
地球では、マークは死んだものとして葬儀を行ない、遺体回収の話もしていた。
そんな折、火星の人工衛星が、地上のローバーの動きを捕らえた。
NASAの研究員は、ローバーの動きから、マークが「マーズ・パスファインダー」を回収して交信を謀ろうとしていることに気づく。
そして、救出作戦に向かうのだった。
大物俳優を使うハリウッド映画は、SFであっても、リアリティーがある。
火星は、まさに火星そのものだ。
何もかも本物感があって、引き込まれる。
何もかも赤茶けた、火星の空と大地だ。
ただ、最近NASAが発表する火星の写真は、空は青いし、地面は茶色一色というのではない。
黒い土、青黒い岩肌が見える写真だ。
真実は、どうなのだろう。