クリント・イーストウッド監督・主演、アメリカの映画である。
西部劇ではない。
主人公ビリーは、貧乏な「ワイルド・ウエスト・ショー」という旅芸人一座の座長だ。
カンザス州の小さな街。
父の遺産を相続するためリリーは、好きでもないジョンと結婚するために、この街に来ていた。
ところが、リリーはジョンが嫌で嫌でたまらず、その態度に業を煮やしたジョンは、リリーの持ち金を盗んで出て行ってしまう。
リリーは、母に電話するため、ビリーに10セントを借りた。
母は電話に出ず、リリーはビリー達について行くことになった。
リリーはショーに出演するも、勝手に台詞を変えたりしてビリーと喧嘩になる。
出て行こうとした時に目にした新聞には、自分の死亡記事が出ていた。
継母が遺産を相続するために、ジョンがリリーを殺したことにしたのだった。
ジョンも、50万ドルと引き替えに、嘘の供述をした。
ある日、一座の1人が保安官に捕まってしまい、ビリーは見逃してもらうために有り金を全部渡してしまう。
さらに、客が持ち込んだ爆竹のせいで、テントが燃えてしまった。
ビリーは金策に走るが、うまくいかない。
最後に、世話になっている精神病院の院長を訪ねた。
院長は快くテントを新調してくれた。
素直でないリリーだったが、ようやくビリーに心を打ち明ける。
ところが、精神病院でジョンに出くわし、真相を知り母の元へ向かう。
展開がめまぐるしくて、楽しい映画である。
クリント・イーストウッドも、まだ50歳で、動きにキレがある。
といっても大柄だから、元々スピーディーではなかったが。