イギリスの映画である。
ロッククライミングのシーンから始まる。
絶壁。
ロブが先行し、アリソンとエドが中腹辺りで待機している。
油断したエドがバランスを崩し、宙吊りになってしまう。
落ち着くようアリソンが説得し、降下してきたロブが救う。
その日の登山はそこまでにして、山小屋に行き、アレックス、ジュリーと合流した。
翌日、天候を考慮して頂上に登るのをやめ、長距離のトレッキングに出掛けた。
ベテランの四人と、精神的に子供のエド、というキャスティングだ。
昼食後、エドが「声」らしきものを耳にした。
五人で探ると、通気口らしき所から声がする。
箱が埋められていて、中には少女が閉じ込められていた。
ロブとアリソンは、近道である崖を降りて、救助要請に向かう。
残りの三人は、少女を連れて山道を進んだ。
そして、狙撃される。
少女は、身代金目的で誘拐されていたのだった。
この映画は、人の命をあまりにも軽んじている気がする。
大切な友が殺されても、全く悲しみを表現しないのには、違和感があった。
友達が殺され、自分も命を狙われたらパニックになると思うのだが。
西洋人は、違うのか。
スタローン主演「アイガー・サンクション」のような、山岳アクションを期待していたが、外された。
それでも、遠距離からの狙撃シーンは迫力があり、ハラハラドキドキだ。
観ている側からすれば、近くから拳銃で撃たれるよりも恐怖感がある。
これが全部、山の中で起きてもよかったかも知れない。
ラストは、いまいちだ。