アメリカのB級、パニック映画である。
アイスランドの火山が噴火して、割れた氷河が北米大陸に向けて流れ出す。
気象学者のビルは、娘をニューヨークに送り出すため、空港に来ていた。
その時、現地にいた科学者との通信で、その事実を知る。
やがて氷河が、カナダやアメリカに押し寄せてくるのだ。
メイン州にいるビルは、息子と妻を連れ、娘を救いにニューヨークへ向かう。
氷河が来襲してくることで、気象が荒れ、飛行機が欠航し、車で向かうしかなかった。
この映画は、全てが荒唐無稽である。
アイスランドの氷河は、カナダやアメリカ北部を壊滅させるほどの量はない。
登場人物にも、周りとの対応も、全く真実味がない。
CGが稚拙なのは、低予算ゆえのことだ。
それよりも、一直線で、伏線のないシナリオ。
登場人物の幅を広げる、裏の人生を見せるシーンもない。
最初から最後までパニックの連続で、抑揚のないシナリオである。
こういう駄作は、勉強になる。
将来、映画制作に進もうという人は、こんな作品を沢山観ることだ。