ブレンダン・フレイザー、エリザベス・ハーレイ主演、アメリカのコメディ映画である。
主人公エリオットは、冴えない男だ。
電話相談窓口で働いていて、友達も恋人もいない。
ある日、同僚達と飲みに行った時、美人のアリソンを見かけた。
「知り合いだ」と言ってしまった手前、声をかける羽目になったが、うまくいかず。
「神様、彼女とつきあえるのなら、何でもします」と叫んだところに出てきたのは悪魔だった。
美しい悪魔は、「魂と引き替えに、七つの願いを叶えてやる」と言って、彼とアリソンがキスしている映像を見せる。
彼は、即、サインした。
希望通りでなかったら、渡されたポケベルに666を押すと悪魔の所に戻ってこれる。
彼は最初に、ハンバーガーとコーラを願ってしまい、しかも自腹で買うことになってしまう。
気を取り直して、アリソンとの結婚を願う。
気がつくと、アリソンと結婚してはいるが浮気をしていて、自分は麻薬王で命を狙われている。
ヘリコプターから墜ちる時にポケベルを押して生還。
繊細な男や、プロバスケットボール選手、洗練された男など、次々に願うものの、悪魔の悪戯で足りない部分があって、元に戻ることになる。
このあたり、演出が実に巧みだ。
笑いのツボは大人のジョークだから、子供は楽しめないだろう。
この作品は、同名の古いイギリス映画をリメイクしたものだ。
あちらの悪魔は男だが、こちらは妖艶な女の悪魔である。
エリザベス・ハーレイが、ピタリとはまっている。
アメリカの映画だから、当然のごとくハッピーエンドだ。
しかし、ちょっと軽すぎる。