スイスの映画である。
世界的な振り付け師、モーリス・ベジャールを主人公とするドキュメンタリーだ。
2001年2月。
ベジャール・バレエ団が、新作「リュミエール」の講演を発表した。
振り付け師と、それに応えるバレエダンサー達の喜びと葛藤が、描かれている。
一通り出来上がったところで、観客の前で、衣装を着けない試演が行なわれた。
これを分析して、更に工夫が凝らされていく。
本番は、リヨンのフルヴェール・ローマ円形劇場だ。
露天の劇場では、天候との戦いもある。
雨の中のリハーサルで、見事に演じるダンサー達に、プロの魂が見える。
そして、本番だ。
ドキュメンタリーは、超一流の人に限る。
熱い情熱が、ダンサー達を完璧に仕上げていく様は、ぞくぞくする。
演技ではなく、本物が、ここでは観られるのだ。