アメリカの映画である。
シリーズ3まで作られた「ロボコップ」の、第一作をリメイクしたものだ。
舞台は、近未来のデトロイト。
オムニコープ社は、軍事用ロボットを海外で売りさばいて大儲けしていた。
しかし、アメリカ国内では、感情のないロボットが人を撃つことに抵抗を感じる人が多く、普及していない。
CEOは、人間とロボットを融合したアンドロイドの制作を、ノートン博士に依頼した。
その頃、武器売買を捜査していたアレックス・マーフィー刑事が、爆破テロで重傷を負う。
機械の身体を装着する以外に、生きる道はなかった。
アレックスは、アンドロイドとして復活した。
彼は、人としての感情が残っていたため、時に射撃を躊躇する。
ロボットと同じ性能が欲しいCEOは、アレックスのドーパミン分泌を極端に減らした。
その結果、彼は感情のないロボットのようになってしまい、家族に関心を持たず、幼い息子の前でも躊躇なく引き金を引いた。
家族、特に父と子の絆を描くところは、アメリカの実情を反映しているのだろう。
離婚が多いアメリカでは、父と子が一緒にいることが「理想」の域になってしまっている。
それをシナリオに組み込むから、安っぽい作品になってしまった。
通信がアクリル板みたいなスマホになっていたり、これまた、アクリル板みたいなタブレットを使ったり、未来的な雰囲気を出そうとしている。
二足歩行のロボットが完全自動で動いているのに、車は人が運転している。
あらを探せば、つじつまの合わないところが沢山出てくるが、こういう作品も観ておけば、映画の勉強になる。