アニメ「ONE PIECE」の劇場版、第13作である。
洋上に浮かぶ、全長10キロメートルもの巨大なカジノ船「グラン・デゾーロ」が、今回の舞台だ。
そこには世界中の富が集中し、一つの国家として成立していた。
その支配者が、ゴールドを自在に操る能力者ギルド・デゾーロである。
入場者は、降り注ぐ金粉で迎えられ、カジノに興じるのだ。
しかし、賭け事はいつも胴元が勝つ。
騙した方が、勝利するのだ。
ルフィー達も騙されて負け、借金返済を迫られた上に、ゾロが人質になる。
後は、敵を倒し、仲間を救出するという物語だ。
騙し、騙されの展開で、脚本はよく練られている。
ただ、クライマックスが長い。
長すぎて、全体のバランスが悪くなってしまった。
戦いが長いほど、観客が喜ぶかといえば、そうでもない。
飽きてくるのだ。
全体に面白い作品だから、ここが、惜しまれる。