スタジオジブリ制作のアニメーションである。
手描きのような画風の美しさが、話題になった作品だ。
話の流れは、ほぼ、竹取物語と同じだ。
竹の中から生まれた「かぐや姫」が、おじいさんとおばあさんに育てられ、やがて都に出る。
貴族達から求婚されるが、断る口実として、実現不可能な要求をする。
最後に、帝の求婚を拒否し、月に帰って行く。
内容が分かっているので、安心して観ていられるという人と、ワクワクしないという人がいるだろう。
映画館のような大きなスクリーンで、画像の美しさを味わうといいかもしれない。
この映画の失敗は、吹き替えがプロの声優ではないところだ。
「かぐや姫」というありふれた題材ゆえ、客寄せに俳優を選んだのだろう。
俳優は、表情と仕草と台詞で勝負している。
声優は、台詞だけで勝負しているのだ。
プロの声優を使っていれば、相当素晴らしい作品に仕上がっていたはずだ。
それだったら、お金を出して映画館に足を運んだだろう。
素人に出すには、日本の映画館は高すぎる。