スタンリー・キューブリック監督、ライアン・オニール主演、イギリス、アメリカ合作の映画である。
18世紀中頃、アイルランドの貧しい農家に生まれたレドモンド・バリーの生涯を描いたものだ。
バリーは従姉の婚約者と決闘し、警察から逃れるために村を出る。
ところが途中で追いはぎに遭い、持っていた全財産を奪われてしまった。
やむなくイングランド軍に入隊する。
この後も、波瀾万丈な人生が続き、財産を得ていく。
財産を得てからも、波乱は続く。
これが、三時間以上の大作に仕上がっている。
画像は美しく、18世紀にタイムスリップしたようだ。
話される言葉は「イギリス英語」で、聞き取りやすい。
しかし、ヒーローが活躍するのでもなく、心ときめく恋愛でもなく、成長物語でもない。
感情移入が出来ないから、巨匠による大作とはいえ、退屈な映画である。
映画館で見たら、たぶん、寝てしまっていただろう。