イギリスの映画である。
チャールズ皇太子と別居し、ケンジントン宮殿で孤独に暮らしているダイアナの元に、友人から連絡が入る。
友人の夫を見舞いに行った病院で、ハスナット・カーンという、誠実なパキスタン人医師と出逢った。
二人は惹かれ合い、宮殿で深い関係になる。
やがてマスコミの知るところとなり、ダイアナは否定するが、プライドの高いハスナットは納得できない。
けんか別れをするが、再びくっつく二人である。
結婚を決意した二人は、ハスナットの親族に会うため、パキスタンを訪れる。
ハスナットの母親以外は、皆、賛成してくれた。
しかし、イギリスに帰った後、結局親族の反対で結婚は取りやめになった。
ダイアナの方から、一方的に別れを突きつける。
その後、大富豪の息子とのアバンチュールがあり、悲劇的な結末へと進んでいく。
主演のナオミ・ワッツは、上手く演じていると思うが、イギリスでの評判は悪いらしい。
皇太子と離婚したとはいえ、ダイアナは無くなった後も、英国民からは非常に慕われている。
そういう人は、記憶の中で、ますます美化されていくのだ。
人間を超越した、天使のような存在に昇華する。
それを、人間ドラマとして映画化して、人間くささがあると、納得できないのだろう。
悪い映画ではないと思うのだが。