ブルース・ウィリス主演、アメリカの映画である。
主人公トーマス・ハーディーは、ピッツバーグ市警の警官だ。
三代続く警察一家で、誇りに思っている。
従兄弟も警官、叔父も警官だ。
その従兄弟が犯人逮捕の際に、容疑者に暴行したことに対して、事実であると証言したため、警察仲間からは裏切り者扱いされる。
ある日、父とともに女性連続殺害犯人を追跡中、車が横転した。
大怪我をし、気を失っている間に父親は射殺され、犯人は逃走した。
数日後、大人しそうな男が犯人として逮捕された。
トーマスは記者に「彼は犯人じゃない。手口から見て真犯人は警官だ」と、ぶちまける。
暴行の裁判中である従兄弟は、刑務所に入りたくないと飛び込み自殺を図った。
結果、河川警備の仕事に左遷された。
新たな職場でも、仲間とうまくいかず、孤立していた。
そこに若い女性警官が、彼のパートナーとして配属された。
打ち解けてきた頃、同じ手口の連続女性殺害事件が起きる。
今度は、かつてトーマスの恋人だった女性が犠牲になった。
彼は、捜査をやり直すため、元の職場を訪れ、捜査資料を持ち出す。
犯行が繰り返されるが、主人公は孤立する一方で、犯人にたどり着けない。
観客を不安にさせるのが、上手い演出だ。
ただ、この手のアメリカ映画に共通で、ラストは呆気ない。