トム・ハンクス主演、アメリカの映画である。
主人公ベケットは、大手弁護士事務所の敏腕弁護士だ。
彼は同性愛者であり、エイズを発症している。
ある日、同僚が彼の顔に出来た「アザ」に気付く。
カボシ肉腫によるものだが、その場はごまかした。
彼は、病気による変化を隠す工夫をするため、しばらく仕事を休んだ。
そのとき、事務所では書類を一時紛失し、危うく裁判が出来なくなるという出来事があった。
それを切っ掛けに、ベケットは解雇される。
明らかに、エイズ患者に対する差別だった。
彼は不当解雇を訴え、裁判を起こすために弁護士を訪ね歩く。
そして、かつて法廷で戦ったことのある黒人弁護士ミラーの元へ。
ミラーは、同性愛者を嫌悪し、エイズに対する無知と偏見があった。
しかし、後に図書館で再会したことから、ミラーはベケットの弁護を引き受ける。
映画の中心は、法廷での駆け引きだ。
原告、被告双方の弁護士にとって大事なのは、陪審員の印象操作である。
法廷ドラマで、よく見る光景が繰り広げられる。
主人公はゲイであるが、性的描写はない。
ベケットの相手は、献身的な青年だ。
だから、普通に観ることが出来る。
感情移入することもないが。