ブルース・ウィリス主演、アメリカの映画である。
主人公デヴィッドは、しがない中年の警備員だ。
列車で家に帰る途中、脱線事故が起き、彼以外の乗客が全員死亡した。
しかし、彼だけが奇跡的に無傷だった。
一躍、時の人である。
そんな時、コミック画商をしているイライジャが、接触してきた。
彼は、骨形成不全症という病気で、生まれた時から何度も骨折してきた。
外出できない彼は、母のプレゼントが切っ掛けで、コミックに夢中になった。
大人になり、彼は、「自分と対局の人間が存在する」と考えるようになった。
すぐに骨折してしまう自分と真逆で、怪我も病気もしないスーパーヒーローがいるはずだと。
デヴィッドがそうかも知れないと、彼は感じた。
そして、フットボール会場で警備中のデヴィッドに会い、彼の邪悪な者を見付ける能力をみて、確信した。
デヴィッドは、彼のアドバイスに従い、人混みの中に入っていく。
通りすがりに触れた人の邪悪な部分が、脳裏にひらめく。
何人か続けた後、凶悪犯と接触した。
彼は、その男の後を付けていく。
作品のアイデアはよいが、作りが粗い。
デヴィッドが、なぜ不死身なのかも描かれていない。
そして、折角スーパーヒーローなのだから、刺されたり撃たれたりしても良いのではないか。
ラストで、登場人物達の「その後」が字幕として流れる。
これは、監督が他の者に続編を作らせないための、姑息な策略か。
ブルース・ウィリスが元気な内に、続編が観たいものだ。