シルベスタ・スタローン主演、アメリカの映画である。
この作品は、ロッキーシリーズ最高峰だ。
アポロに勝って世界チャンピオンになったロッキーは、トレーナーのミッキーが上手くマッチメイクした御陰で、連戦連勝。
栄光の頂点にいた。
周囲からちやほやされ、トレーニングも手を抜いている。
プロレスラー ( ハルク・ホーガン ) とのエキシビションマッチをしたり、コマーシャルに出たり、大人気だ。
金も、地位も、栄誉も得て、豪邸に住み、ボクサーとして一番必要な「ストイックさ」をなくしていた。
そこへ現れたのが、クラバー・ラングである。
連戦連勝でランキングを上げていき、ついに、タイトルマッチを申し込むまでに至った。
試合をすればロッキーが負けることを、ミッキーには分かっていた。
今までの対戦相手は、格下の弱い者ばかりだった上に、最近のロッキーの生活を熟知していたからだ。
しかし、ロッキーには分からない。
ミッキーの忠告を無視し、試合を受け入れる。
試合直前、ミッキーは心臓発作で倒れた。
ロッキーは、敗れる。
しかしロッキーは、ここから、這い上がっていくのだ。
「ロッキーのテーマ」に乗って、トレーニングの様子が映し出される。
観る者は、皆、元気が湧き上がってくるシーンだ。
試合よりも、トレーニングシーンが心を躍らせる。
何度も観たくなるのだ。
元気が出ない時は、「ロッキーⅢ」が一番である。
この作品で、スタローンは脂肪を削ぎ落として、「ランボー」 の身体になっている。