古いフランスの映画である。
父親が、生まれたばかりのロバをもらってきた。
幼いマリーは、友達のジョンと一緒に、そのロバに「バルタザール」という名前を付けて可愛がった。
やがてジョンが村を離れ、バルタザールもいなくなった。
10年後、成長したマリーの元に、バルタザールが帰ってきた。
マリーに恋している不良・ジェラールは、バルタザールに嫉妬して痛めつける。
この後、バルタザールは酷い仕打ちばかり受ける。
おとなしく耐えているロバが、不憫だ。
このロバに自分を重ねる人もいるだろう。
これは、ロバの目を通して、身勝手な人間の汚さを描いた作品だ。
後味の悪い作品でもある。