アンジェリーナ・ジョリー主演、アメリカの映画である。
監督は、クリント・イーストウッドだ。
1928年のロサンゼルスから始まる。
シングルマザーのクリスティンは、電話局で働きながら小学生の息子と暮らしていた。
ある日、休日出勤を終えて帰宅すると、留守番をしているはずの息子がいない。
そのまま、行方不明になった。
五ヶ月後、警察から「子供が見付かった」と知らせを受け会いに行くが、その子は全くの別人である。
警察が、捜査を終わらせるために、都合の良い子供が見付かったのででっち上げたのだった。
子供は、完全に息子になりすます。
クリスティの抗議を、腐敗しきった警察は受け入れない。
それどころか、相手をした警部によって精神異常だとされ、精神病院に強制収容されてしまう。
その頃、ロサンゼルス市警の刑事が、カナダから不法入国した少年を強制送還するため捕まえに行った。
逮捕した少年が、衝撃の事実を刑事に告げる。
従兄と共に、多くの子供達を掠ってきて殺したと言うのだ。
殺された子供の中に、クリスティンの息子が含まれている可能性が大きかった。
連絡を受けた警部は、もみ消しにかかる。
この作品は、最初は、重苦しい。
不安感が、長く続く。
主人公クリスティンが、どんなに不当な扱いを受けても、芯がしっかりしていることが救いになる。