カンフーやキックボクシングの回し蹴りは、サッカーのボレーキックに似ている。
回し蹴りでバットをへし折る空手家が、シュートしたらどうなるか。
スポーツ好きの人なら、一度は考えたことがあるのでは。
ないか。
そういう妄想を映画にしたのが、この作品だ。
物語は、サッカーのスター選手「ファン」が八百長を引き受けたことから始まる。
八百長がばれて激怒した観客に襲われたファンは、足に大怪我を負って、引退する。
その後、八百長を持ちかけた男の小間使いをしていた。
ある日、掃除夫をしているカンフーの達人に出逢う。
それがきっかけで、メンバーを集めサッカーチームを結成し、全国大会決勝まで進出する。
決勝の相手が、ドーピングや変なトレーニングで超パワーアップした軍団だった。
コメディタッチで、愉快な作品である。
カンフーや太極拳の動きを、自然にサッカーに馴染ませていて、違和感なく楽しめた。