「デルタフォース」とは、アメリカ陸軍の特殊部隊のことで、公式には存在を認められていない。
海軍のシールズと違って、「デルタフォースを派遣する」と公には言わないのだ。
それはともかくとして、この作品ではハイジャック犯と対決する。
犯人は、イスラム過激派組織である。
ちょっと古い映画だからか、実際にそうなのかは知らないが、デルタフォースの隊員達は、ヘルメットを被っていない。
いわゆるフルメタルジャケットではないのが、何となく違和感を感じさせる。
ドンパチやって、事件を解決するが、メンバーの1人が銃弾に当たって死亡する。
敵も同じような火器を使って攻撃している。
敵の死者は数十人。
デルタフォース側は、2、30人中、たった一人。
この辺りも、違和感に繋がっている。
最近の映画なら、味方の犠牲者も多く描くだろう。
その方が、如何に激しい戦いだったか、そして貴い犠牲の上に正義が守られたことを強調できるし、観客の心に残る。
この作品では、救出され家族と再会し喜ぶ人たちと、犠牲になった隊員を囲む兵士達を対比していたが。
現代では、受けない作品だろう。