イギリスと南アフリカの合作である。
日本では高校生くらいだろうか、ツォツィと呼ばれるスラム街の少年の話だ。
ツォツィとは、現地の言葉で「不良」とか「チンピラ」の意味である。
彼は孤児で、仲間と共にギャングまがいのことをしていた。
ある日、満員電車の中で恐喝をしている最中に、仲間が人を殺してしまう。
そのことで喧嘩した彼は、金持ちの女性を銃撃し車を奪う。
奪った車には、女性の赤ちゃんが乗っていた。
連れ去って世話をするのだが、彼は、殺人未遂、強盗、誘拐の凶悪犯である。
似顔絵を元に、手配された。
最後には逮捕されるが、赤ん坊を抱く少年一人に対して、数台のパトカーで取り囲み、何人もの警官が銃を構えるのである。
南アフリカでは、ああなのか。
後味の悪い結末であった。