captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

斬撃ーZANGEKIー

スティーブン・セガール主演、アメリカのホラー映画である。

 

未知のウイルスに感染し、吸血ゾンビが人を襲う。

 

噛み付かれた人はウイルスに感染してゾンビになるか、喰い殺されてしまうかだ。

 

同じシチュエーションの映画は、他にもある。

 

セガールは、刀と銃でゾンビ退治をする自警団長だ。

 

多数のゾンビが巣くっている病院に潜入して、次々に駆除していく。

 

ここには、少女一人を含む男女数人が逃げ込んでいた。

 

この作品は、殆どが病院内のシーンである。

 

ゾンビと遭遇するかも知れないサスペンションと、ゾンビと遭遇する衝撃、ゾンビとの戦い。

 

その繰返し。

 

これが、ほぼ、最初から最後まで続くストレスフルな映画である。

 

 

フリーランス

タイの映画である。

 

主人公は、フリーのグラフィックデザイナー。

 

彼と、恋人の新米女医の日常を描いた物語だ。

 

非日常的な事件が起きる「娯楽作品」ではないが、近い分だけ、引き込まれてしまう映画である。

 

低予算で、人情の機微を描こうとする姿勢は、邦画にも共通するところだ。

 

最近の邦画は、若い俳優が全員同じような喋り方をするので、特定の俳優のファンでもない限り、区別が付かない。

 

その分、こちらは新鮮だった。

チェンジリング

アンジェリーナ・ジョリー主演、アメリカの映画である。

 

監督は、クリント・イーストウッドだ。

 

1928年のロサンゼルスから始まる。

 

シングルマザーのクリスティンは、電話局で働きながら小学生の息子と暮らしていた。

 

ある日、休日出勤を終えて帰宅すると、留守番をしているはずの息子がいない。

 

そのまま、行方不明になった。

 

五ヶ月後、警察から「子供が見付かった」と知らせを受け会いに行くが、その子は全くの別人である。

 

警察が、捜査を終わらせるために、都合の良い子供が見付かったのででっち上げたのだった。

 

子供は、完全に息子になりすます。

 

クリスティの抗議を、腐敗しきった警察は受け入れない。

 

それどころか、相手をした警部によって精神異常だとされ、精神病院に強制収容されてしまう。

 

その頃、ロサンゼルス市警の刑事が、カナダから不法入国した少年を強制送還するため捕まえに行った。

 

逮捕した少年が、衝撃の事実を刑事に告げる。

 

従兄と共に、多くの子供達を掠ってきて殺したと言うのだ。

 

殺された子供の中に、クリスティンの息子が含まれている可能性が大きかった。

 

連絡を受けた警部は、もみ消しにかかる。

 

この作品は、最初は、重苦しい。

 

不安感が、長く続く。

 

主人公クリスティンが、どんなに不当な扱いを受けても、芯がしっかりしていることが救いになる。

 

 

ブラックボードを背負う人

イラン、イタリア、日本の合作の映画である。

 

舞台は、イラン・イラク戦争末期のイラン、山岳地帯だ。

 

空襲で学校を失った教師達が、大きな黒板を背負って、村々をまわっていた。

 

子供達に、読み書きや算数を教えるためだ。

 

黒板は、空襲の時に身を隠したり、着替えの時の衝立になったりと、文字を書く以外にも色々役立っている。

 

ただ、道を歩くのに、すれ違う人たちには邪魔になっている。

 

映画は、たんたんとしたものだ。

 

恋愛もあるが、残虐なシーンもある。

 

戦争の虚しさを描こうとしているのだろう。

 

困難な状況で、子供達に教育を施しても、飛行機の機銃掃射一回で全てが無に帰する。

 

やりきれない物語である。

努力しないで出世する方法

アメリカの映画である。

 

しがない清掃員フィンチは、ある日、「努力しないで出世する方法」という本を手にする。

 

How to本にしたがって、先ず、大企業の郵便係に転職した。

 

ここから、出世街道を歩んでいくことになる。

 

出世の階段を駆け上がるという方が適切かも知れない。

 

社長や上司の「善意の誤解」で、どんどん出世していく様子は、なかなか面白い。

 

また、好敵手の存在も、作品を盛り上げている。

 

相手は、社長の息子である。

 

さて、映画とは、この様な「娯楽」であるべきだと思う。

 

話が難解であったり、監督の思想がにじみ出ていたりしたら、全く楽しめないのだ。

 

 

聯合艦隊司令長官 山本五十六

役所広司が主演している。

 

戦争映画というより、人間映画という方が合っているだろう。

 

戦闘シーンは、稚拙なCGが中心で、実につまらない。

 

このせいで、映画にのめり込めない。

 

ただ、三船敏郎山村聰より、役所広司の方が実際の山本五十六に近いかも知れない。

 

そういう印象を持った。

 

作品自体は、普通の邦画レベルと言える。

 

連合艦隊」には、足元にも及ばない。

メリンダとメリンダ

アメリカの映画である。

 

ウディ・アレン脚本・監督。

 

話は、ニューヨークのビストロから始まる。

 

劇作家達が、人生は悲劇か喜劇かで議論していた。

 

そこで、同じ状況から、悲劇と喜劇の二つの脚本を考える。

 

この脚本の主人公が、メリンダだ。

 

この映画は、悲劇篇と喜劇篇を並べたものである。

 

どちらも、結婚生活が上手くいかず、別れて独りになったメリンダが、突如、友人宅にやってきたことからスタートする。

 

喜劇篇を後に持ってきているから良かったものの、悲劇篇が後だったら、実に後味の悪い作品になっていただろう。

 

アメリカ映画は、いつもハッピーエンドだ。