captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ステルス

アメリカのSF映画である。

 

舞台は、近未来。

 

アメリカ海軍の最新鋭ステルス機のパイロットとして、三人が猛訓練を受けた。

 

そして、もう一人をチームに加えると、紹介されたのがAI搭載の戦闘機だった。

 

戦闘機は、名前をエディという。

 

エディは、最初の作戦から帰還途中に落雷を受け、自我に目覚めてしまう。

 

近未来を描くのは、勇気が要る。

 

数十年後、「検証」され、批判に晒される。

 

特に、兵器の進歩は予想を遥かに超えるし、革新的技術が発明されることもある。

 

大抵のSF映画は、現在の延長線上でしかない。

 

だから、人間ドラマを絡めて、誤魔化そうとするのだ。

 

その点、「スター・ウォーズ」は、上手く躱している。

 

宇宙のどこかの星で、時代も関係ない設定は、見事だ。

 

「ステルス」は、10年もすれば古くさい映画とみなされるだろう。

 

 

花嫁の父

スペンサー・トレイシーエリザベス・テイラー主演、アメリカの映画である。

 

一人娘を嫁に出す父親の、葛藤、寂しさを描いた物語である。

 

神経質気味な父親役をスペンサー・トレイシーが、見事に演じている。

 

娘を持っている父親なら、ああなるのだろうと、同情してしまう。

 

エリザベス・テイラーは、無邪気で奔放な娘役だ。

 

父親が可哀相になるくらい、身勝手である。

 

しかし、ラストまできて、救われた気分になる。

シン・ゴジラ

邦画は、映画館では観ない。

 

がっかりすることが多いからだ。

 

それで、去年話題になったこの作品も、テレビでということになった。

 

正解だった。

 

今までの、この手の作品との違い。

 

自衛隊の攻撃が、全弾命中すること。

 

当たり前である。

 

近代兵器が、巨大な目標を外すことなど、あり得ない。

 

ところが、今までの特撮は、そうではなかった。

 

この作品で評価できるのは、その点だけである。

 

会議ばかりで決められない政治を批判しているようだが、もし、巨大な怪獣が上陸しても、ああいう風なのだろうか。

 

東日本大震災の時、民主党政権は、そうだったが。

 

オタクたちが、別室に集まって分析・調査しているシーンは、マンガである。

 

マンガ原作のテレビドラマを観ているようだった。

 

 

シャロン砦

アメリカの西部劇である。

 

狩りで毛皮を採っていた猟師3人組は、インディアンに獲物と銃を奪われ、出て行かねば殺すと脅された。

 

彼らは、取られた物を軍に返して貰おうと、シャロン砦に入る。

 

そこで、報酬と引き替えに偵察の任務に就いた。

 

そして、インディアン達と戦う。

 

主人公は、森に詳しいだけの猟師である。

 

ガンマンのヒーローではない。

 

何となく、実験的に作ったような作品だ。

襲われた幌馬車

リチャード・ウィドマーク主演の西部劇である。

 

主人公は幼い頃、コマンチ族に救われ、部族の娘と結婚し子供もいた。

 

ある日、妻と子供が白人に襲われ殺害された。

 

彼は、襲った奴らに復讐したことで、お尋ね者になった。

 

ついに保安官に捕まり、護送中に旅の一家と出会う。

 

ところが、夜、アパッチに襲われて、遊びに出掛けていた子供達以外、全員殺されてしまった。

 

アパッチ族は、白人達に復讐するため集合していたのである。

 

彼は、生き残った子供達を連れて、「死の谷」を抜けていく。

 

敵は、アパッチ300人。

 

こっちの武器は、弾が3発しかない拳銃一丁。

 

ラストシーン以外は、良い作品である。

 

映像も、美しい。

 

ただ、ラストの演説がつまらない。

 

映画を通して、思想を天下に知らしめたいという監督の思いが、うっとうしい。

ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン

ドゥェイン・ジョンソン主演のアクション映画である。

 

彼は当時、プロレスラーで「ザ・ロック」と名乗っていた。

 

マフィアに借金取り立て代行をさせられていたベックは、ボスの放蕩息子を連れ戻すために、アマゾンへ旅だった。

 

そこは、独裁者が住民を強制労働させて、搾取しているところだった。

 

秘宝を見付けた放蕩息子、独裁者一味、それに反抗するゲリラが争う。

 

プロレスラーだから、パワフルなアクションが見どころである。

 

ところが「銃を使わない」のがモットーなのに、銃撃戦では、ついに使ってしまう。

 

放蕩息子を救うため、という大義名分があったのかも知れないが。

 

脚本家の、手抜きである。

 

切り抜けるアイデアが浮かばなかったのだろう。

 

だから、最後はあっけない。

無宿

無宿と書いて「やどなし」と読ませている。

 

高倉健主演の、任侠映画である。

 

昭和初期、出所したばかりの主人公は、知人女性を訪ねていく。

 

ところが、殺されていた。

 

敵討ちを果たした後、刑務所仲間と共に、沈没したバルチック艦隊のお宝探しをするが。

 

高倉健の格好良さが、あまり出ていない。

 

準主役出てている勝新太郎が、自分のために作ったような映画だ。

 

もしかしたら、主演が勝で、高倉健は脇役扱いか。

 

高倉健のファンには、つまらない映画である。