captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ナヴァロンの嵐

アメリカの映画である。

 

20年以上前に観たのだが、先日BSでやっていたのを録画して観た。

 

前作「ナヴァロンの要塞」で活躍した2人が、次の任務を与えられる。

 

彼らは、パルチザンに潜入しているドイツのスパイを排除せよ、と命令された。

 

最後には、ドイツ軍が占拠しているダムを爆破し、水流で橋を落とす作戦に赴くのだかが。

 

盛り上がりの少ない、駄作である。

 

原作である、アリステア・マクリーンの小説の方が遥かに面白い。

 

小説を映画化したもので、映画の方が面白いという作品に出会った記憶がない。

 

同じくらいのものは、いくつかあるが。

 

この作品は、「アポロ ( ロッキー ) と、ソロ船長 ( スターウォーズ ) が出ている」と思っただけのものだった。

明かりを灯す人

キルギス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダの合作映画である。

 

舞台は、中央アジア天山山脈の麓、キルギスの貧しい村である。

 

ここで、電気工事を一手に引き受けている青年が、主人公だ。

 

彼は、妻と4人の子供達がいて、仲良く平和に暮している。

 

乞われれば自転車で駆けつけ、電気の修理をする。

 

お金のない人には無料でやってあげ、村人達から「明かり屋さん」と呼ばれていた。

 

彼は、大きな風車を建てて、村中に明かりを灯すという夢を持っていた。

 

そこへ、騒動が巻き起こる。

 

この映画は、娯楽作品ではない。

 

生き方を問われる作品だ。

デッド・ゾーン

クリストファー・ウォーケン主演、アメリカの映画である。

 

原作は、スティーブン・キング

 

高校教師である主人公ジョニーは、交通事故に遭い昏睡状態に陥る。

 

目覚めたのは5年も経ってからで、婚約者のサラは別の男と結婚し、子供もいた。

 

ジョニーは、事故が原因で超能力を獲得していた。

 

人に触れると、その人の過去や未来が見通せるのだ。

 

この能力を活かすことを保安官に乞われ、事件の捜査に協力をし、成果を上げる。

 

しかし、彼は家庭教師をしながら、細々と生きることを選んだ。

 

そんな最中、大統領候補者と偶然握手したことで、その男のとんでもない将来を観てしまう。

 

彼は大統領になって、核のボタンを躊躇なく押すのである。

 

ジョニーの運命が、大きく動き始めた。

 

クリストファー・ウォーケンは、この役にぴったりである。

 

ただし、この作品は、原作の小説の方が面白かった。

 

 

すてきな片思い

アメリカの映画である。

 

原題は「Sixteen Candles」。

 

アメリカの女の子にとって、16歳の誕生日は特別で、スウィート・シックスティーンと呼ばれる。

 

主人公サマンサは、その大事な誕生日を家族に忘れられてしまった。

 

姉の結婚式前日に当たり、両親双方の祖父母がやってきて、てんてこ舞いしていたからだ。

 

サマンサは、上級生に片思いをしていたが、彼女自身は同級生の男の子にしつこくアプローチされている。

 

誕生日の夜は、学校のダンスパーティーへ行くが、片思いの彼と目があっても無視してしまう。

 

彼も彼女が気になっていたのだが。

 

恋のすれ違いを、もっともっと演出してもらいたかった。

 

観ていて、ハラハラもしなければヤキモキもしない。

 

そんなこんなで、騒動があるが、これはアメリカの映画である。

 

最後は、ハッピー。

 

気楽に観られる作品だ。

赤毛のアン

カナダ・アメリカ合作の映画である。

 

物語は、小説があり、絵本になり、テレビドラマになり、ミュージカルになっている。

 

ストーリーが分かっていても、鑑賞するに耐える作品である。

 

孤児であるアンが、男の子を養子にもらうはずだった家庭に引き取られ、愉快な日々を過ごすのだ。

 

プリンス・エドワード島は、自然が豊かで、景色が素晴しい。

 

無邪気なアンに、似合っている。

 

アン役は、ミーガン・フォローズ。

 

この頃は、可愛かった。

 

アンドリューNDR114

ロビン・ウイリアムズ主演、アメリカの映画である。

 

小さな娘のいる家族が、家事ロボット「NDR114」型を購入した。

 

娘が、アンドリューと名付け、ロボットと仲良くなる。

 

アンドリューには、感情があり、創造力かあった。

 

この映画は、長い時間をかけて、アンドリューがロボットから人間へと「成長」していく姿を描いている。

 

人は死ぬが、ロボットは死なない。

 

最初の主人も、仲良くしてくれたその娘も、時が過ぎ、老いて死んでいく。

 

人間であることは、死を受け入れること。

 

なんとも切ない物語である。

 

 

 

 

オデッサ・ファイル

イギリス・西ドイツの映画である。

 

主人公のルポ・ライターが、老人の自殺に出くわしたことから物語が始まる。

 

老人は、第二次大戦中に強制収容所に捕らえられていたユダヤ人だった。

 

主人公は老人の日記から、元SS達を匿う組織「オデッサ」の存在を知る。

 

そして、ひょんなことからイスラエル情報部「モサド」の手を借りて、オデッサに潜入した。

 

全体に、暗くて重苦しく、サスペンスに満ちた作品である。

 

そして、アメリカの映画みたいなハッピーエンドはない。

 

実際に、世界に散らばった元ナチス親衛隊員が、捕まることなく命を全うしているのだ。

 

そういう背景があるから、いかにも中途半端な終わり方である。

 

見終わった後は、消化不良だ。