captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ

アメリカのアニメーション映画である。

 

ベースは、「赤ずきん」。

 

ある日、赤ずきん・レッドが、森に住むおばあさんの家に行った。

 

そこにいたのはオオカミだったが、レッドはすくに見破った。

 

2人が争っていると、クローゼットから布にくるまったパケット婆さんが飛び出してきた。

 

そこへ、斧を持った大男カークが、窓を突き破って飛び込んできた。

 

あまりの大騒ぎに警察が出動し、4人を連行しようとする。

 

警察は彼らを、頻発しているレシピ泥棒の容疑者と見たのだ。

 

カエルの探偵ニッキーが、ひとまずそれを止めて、1人ずつ事情聴取を始めた。

 

最初は、レッドだ。

 

彼女は、家を出てから現在までの動きを語った。

 

さらに、オオカミ、パケット婆さん、カークと、聴取は続いた。

 

彼らの話から、怪しい人物が浮上する。

 

赤ずきん」 は童話だが、これはブラックユーモアの効いた大人の物語だ。

 

アニメだと、侮ってはいけない。

ルナ・パパ

ドイツ・オーストリア・日本・ロシア・フランス・スイス・タジキスタンウズベキスタン合作の、コメディ映画である。

 

舞台は、タジキスタン

 

満月の夜、楽しみしていた演劇を見逃した17歳のマムカラットは、森で素敵な男性と出会う。

 

彼女は、舞台俳優だという彼と結ばれた。

 

しばらくしてマムカラットは、妊娠していることに気付いた。

 

友人に相談して、堕胎してもらうことに。

 

引き受けた医師は、仕事の前に一杯飲もうと出掛けたところで、流れ弾に当たって死んでしまう。

 

マムラカットは、仕方なく妊娠したことを父・ファサールに打ち明けた。

 

父は、大激怒だ。

 

しかし、妊娠してしまったものは仕方がない。

 

心を病んでいる兄・ナスレディンと3人、お腹の子の父親を捜す旅に出た。

 

道中、お金に困ったので、マムラカットは血を売りに行く。

 

ところが、何もしないでお金をもらうことができた。

 

結局、男を見つけることができず村に帰ってきたが、みんなに罵倒された。

 

耐えきれなくなったマムラカットは、1人、列車に飛び乗る。

 

ネタバレすると面白くなくなるので書かないが、かなりぶっ飛んだ演出である。

 

ラストまで、楽しめる作品だ。

 

 

 

億男

日本の映画である。

 

夜のパーティー会場で、大勢の若者が騒いでいる。

 

その中で、おどおどした青年 ( 大倉一男 ) がスマホを取り出すと女性が横取りして、勝手にアドレスを交換した。

 

彼の元に酔った男性 ( 古河九十九 ) が近づき、声を掛けた。

 

一男も酔っぱらい、大いに盛り上がって酔いつぶれた。

 

翌朝、目が醒めると、そこには誰もいない。

 

そして、大量にあった札束が消えていた。

 

彼は、九十九に電話するが、出ない。

 

そこで、昨夜アドレスを交換した女性に、連絡した。

 

彼女も、九十九の行方は知らなかった。

 

一男は、兄が残した借金3000万円を返済するため、昼は図書館の司書、夜はパン屋で働いていた。

 

ある日、宝くじが当選して、3億円を得た。

 

急に得た大金のため不安に駆られた彼は、大学時代の親友・九十九に相談したのだった。

 

九十九は、「バイカム」 という会社を立ち上げ、大成功していた。

 

「とりあえず、使ってみようと」 と誘われた最初の晩、九十九に持ち逃げされたのだ。

 

この後、一男は、九十九とともに働いていて大金を手にした人達と会い、お金のことを学んでいく。

 

という、物語だ。

 

最後は、拍子抜けした。

 

ただ、金持ちになった一人が「億万長者セミナー」 をしているシーンが、本当にありそうで、恐ろしかった。

白い沈黙

カナダの映画である。

 

ティナは、カフェでダンロップ刑事と待ち合わせしていた。

 

その日は、失踪した娘の、13歳の誕生日だった。

 

夫のマシューは、ヒッチハイクをしていた少女を車に乗せてやった。

 

少女を自宅に送り届けた直後、妻から携帯に電話がかかってきた。

 

時が過ぎ、殺人課のコーンウォール刑事は、行方が分からなくなったダンロップ刑事の捜索をしていた。

 

彼は、ダンロップ刑事が失踪前に出席していた、慈善パーティーの主催者の妻に事情を聞く。

 

過去。

 

コーンウォール刑事は、パソコン画面に映っている児童虐待の映像に、嫌悪していた。

 

マシューとティナは、9歳の娘キャスがスケートの練習をするのを見ていた。

 

練習後、ティナは仕事に出掛け、マシューはキャスを連れて帰宅する。

 

途中、パイを買いにダイナーに立ち寄った。

 

マシューが買い物をして車に戻ると、キャスの姿がなかった。

 

マシューは、すぐに警察へ行ったが、担当したダンロップ刑事とコーンウォール刑事は、事情を聞くだけで捜査しようとしない。

 

彼らは、マシューを疑っていたのだ。

 

数年後、職場にキャスの思い出になるものが置かれているのを、ティナが次々に見つける。

 

スケートのトロフィー、抜けた乳歯など。

 

パソコン画面に映る監視カメラの映像が、仕事中のティナを映し出していた。

 

駄作である。

 

前半に、取って付けたように伏線を張っているが、効果がない。

 

時間が前後して、観ている側は混乱する。

 

誘拐犯とキャスの関係も、良く分からない。

 

 

 

 

レイジング・ブル

ロバート・デ・ニーロ主演、アメリカの映画である。

 

1941年、無敗のミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタは、初の判定負けを喫した。

 

妻や弟のジョーイに、当たり散らす始末だ。

 

ある日、彼は15歳の少女ビッキーに出逢い、惹かれていく。

 

それが、また、夫婦間のトラブルの元になった。

 

1943年、ジェイクは、シュガー・レイ・ロビンソンに勝利した。

 

しかし、3週間後のリターンマッチで、判定負けしてしまう。

 

その後、圧倒的な強さで勝ち続ける彼に、対戦を受ける相手がいなくなっていった。

 

1947年、離婚した彼は、ビッキーと結婚した。

 

そして、若手の有望株、トニー・ジャニロと戦う。

 

これも圧倒的な強さで叩きのめし、KO勝利した。

 

後はタイトルマッチしか無いのだが、裏社会が許さない。

 

仕方なしにジェイクは、八百長を引き受けた。

 

ところが、試合が、あからさまな八百長だったので、彼は出場停止処分を受けてしまう。

 

処分が解けた後、ジェイクはマルセル・セルダンとのミドル級タイトルマッチを迎えた。

 

若い頃のロバート・デ・ニーロが、痩せたり太ったり、身体を張った撮影だった。

 

ロッキー・シリーズのような、ボクシングシーンをメインに据えた作品ではない。

 

退屈だ。

レント

アメリカの、ミュージカル映画である。

 

1989年のクリスマスイブ。

 

ニューヨーク。

 

ロジャーとマークは、かつては仲間だったペニーから滞納していた家賃を請求された。

 

金持ちになったペニーは、周辺からホームレスを立ち退かせてサイバー・スタジオを建てるつもりだ。

 

彼は、芸術家を支援したいのだ。

 

しかし、マークの元カノ・モーリーンが抗議活動をしていた。

 

ペニーはマークに、抗議活動を辞めさせたら家賃を無料にしてやると持ちかける。

 

しかし、彼らは拒否した。

 

ここには、エイズ患者や薬物中毒者なども暮らしていた。

 

ストリートパフォーマーのモーリーンは、抗議のライブを開催する。

 

しかし、1990年元日。

 

ペニーは、アパートに鍵を掛けた。

 

LGBTやエイズなどが、大きな社会問題になっていた頃の作品だ。

 

ミュージカルではあるが、全く楽しくない作品である。

 

 

ロボッツ

アメリカのアニメーション映画である。

 

ロボットの国。

 

ロボットは赤ちゃんから始まり、部品を交換しながら成長していく。

 

皿洗いロボットのコッパーボトム夫妻は、赤ちゃんキットを組み立てた。

 

ロドニーの誕生だ。

 

貧しさゆえに新しい部品ではなく、お下がりを交換しながらロドニーは成長していく。

 

ロドニーは、父の仕事を手伝うロボット「ワンダーボット」 を作った。

 

ワンダーボットは、初めはうまく動いていたが、店主の怒鳴り声に驚いて、厨房をめちゃめちゃにしてしまう。

 

ロドニーは、店の弁償をするために、都会・ロボットシティに出てきた。

 

彼は、ビッグウエルド社を訪れたのだが、憧れの発明家ビッグウエルドは、会社を追い出されてしまっていた。

 

実権を握っていたのは、ラチェットという者だった。

 

金の亡者である彼は、スペア部品の生産を中止した。

 

アップグレード版を購入できないロボットは、廃棄処分にすると決定したのだ。

 

このままでは、貧しいロボットたちは全て廃棄されてしまう。

 

リサイクルを推奨する作品だ。

 

そんな考えがよぎって不愉快になった。

 

未来に繋がらない物語である。