captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

刑事マティガン

リチャード・ウィドマーク主演、アメリカの映画である。

 

ニューヨーク市警の敏腕刑事マディガンは、仕事一筋で家庭を顧みない。

 

妻のジュリアは、そのことが大いに不満だ。

 

ある日マディガンは、相棒のボナーロ刑事と共に、ブルックリンのヤクザ・ベネシュのアパートに踏み込んだ。

 

彼らは、ベネシュ逮捕に失敗した。

 

その上マディガンは、拳銃を奪われてしまった。

 

ベネシュは、既に殺人を犯している。

 

奪った拳銃で、また、人を殺すかも知れない。

 

上司のラッセルは、マディガン達に、72時間以内に逮捕せよと命令した。

 

ラッセルは、この他にも頭の痛い悩みを、多数抱えていた。

 

マディガン達は、聞き込みを始める。

 

妻ジュリアの不満は、爆発直前だ。

 

仕方なくマディガンは、勤務中ではあったが、ジュリアをパーティーに連れ出した。

 

その頃、2人の警官数撃たれ、1人が即死した。

 

マディガンの拳銃が、使われたのだった。

 

西部劇では名脇役リチャード・ウィドマークが、今回は、主役である。

 

彼の個性が、存分に発揮されている。

 

ただ、観た後、スッキリしない作品だ。

 

監督は、モヤモヤしたものが残るように作ったのだろう。

50回目のファーストキス ( 2004 )

アダム・サンドラードリュー・バリモア主演、アメリカの映画である。

 

ハワイ。

 

水族館で獣医をしているヘンリーは、旅行客の女性と一晩のアバンチュールを楽しむプレイボーイだ。

 

学生時代に痛い目に遭って、本気の恋愛に臆病になってしまったのだった。

 

彼は、アラスカへ行ってセイウチの生態調査をするという夢があり、準備もしている。

 

ある日、たまたま入った店で、素敵な女性ルーシーと出逢い、意気投合した。

 

明日もこの店で会う約束をして、その日は別れた。

 

翌日、ヘンリーが先に店に行き、後から入ってきたルーシーにジョークをかます

 

ルーシーは、笑うどころかヘンリーを変態扱いした。

 

パニックになったヘンリーを、店主のスーが連れ出して事情を説明した。

 

ルーシーは交通事故に遭い、それ以前の記憶はあるが、以後の記憶は一晩でリセットされてしまうと。

 

ルーシーの父と弟は、ルーシーのために毎朝、同じ新聞を用意したりして、彼女が混乱しないようにしていたのだった。

 

事故に遭った日は、父親の誕生日だった。

 

そして、日曜日であり、「日曜日の朝に店に行く」 習慣があった。

 

朝起きた時には記憶がリセットされているルーシーにとって、毎日が父の誕生日であり、日曜日なのだ。

 

彼女の父から近づくなと言われても、ルーシーのことが諦められないヘンリーは、毎日、店に出向いて、あの手この手でルーシーの気を惹こうとした。

 

この作品は、とても感動できるものなので、これ以上書かないでおこう。

 

アダム・サンドラーのコミカルな演技が、いい。

 

コメディタッチなのだが、扱っているのはシリアスな問題だ。

 

ヘンリーの立場になった時、自分はそこまでやれるのかと、後で考えてしまう。

 

 

 

 

 

荒野のストレンジャー

クリント・イーストウッド監督、主演、アメリカの西部劇である。

 

鉱山の町ラーゴに、流れ者が一人、やってきた。

 

彼は馬を預けた後、酒場に入った。

 

飲み始めると、男が三人、彼に絡んできた。

 

彼は酒場を出て、床屋に入った。

 

付いてきた三人は、彼に嫌がらせを始める。

 

突然、銃声がした。

 

彼は、三人を射殺したのだった。

 

そして彼は、やってきたカリーという女性を納屋に連れ込みレイプした。

 

男はホテルに入り、主人のルイスに、しばらく滞在すると告げた。

 

ルイスの妻サラは、彼をどこかで見たような気がした。

 

その頃、かつてラーゴ鉱山会社で用心棒をしていて、金塊を持ち出し、保安官を殺して刑務所に入っていた三人が、出所した。

 

ステイシー、コール、ダンの3兄弟だ。

 

町を奴らの復讐から守るため、この流れ者が雇われた。

 

男は、好きなようにやらせてもらうことを条件に、これを引き受けた。

 

早速、ホテルの客を全て移動させた男は、カリーと二人、ホテルで暮らし始めた。

 

鉱山会社のモーガン達は、それが気に入らない。

 

ある夜、ホテルに忍び込み、二人に襲いかかった。

 

クリント・イーストウッドが、格好いい。

 

それに尽きる。

 

 

名探偵コナン 天空の難破船

日本のアニメーション映画である。

 

東京にある微生物研究所が、武装集団に襲われた。

 

犯人は「殺人バクテリア」 を盗みだし、研究所を爆破して逃げた。

 

そして、「七日以内に、行動に移る」 と、ネット上にテロ組織「赤いシャム猫」 の名前で犯行声明を出した。

 

その頃、鈴木財閥の鈴木次郎吉は、怪盗キッドに挑戦状を突きつけていた。

 

鈴木財閥が開発した最大の飛行船に、「レディー・スカイ」 という宝石を保管しているから、盗めるものなら盗んでみろと。

 

キッドからは、大阪に着く夕方5時に頂戴に行くと、返事がきていた。

 

飛行船には、コナンをはじめとする、いつものメンバーが乗り込んでいる。

 

キッドが盗む ( 捕まる ) ところを独占放送するテレビ局のスタッフや、ジャーナリストの藤岡も、乗り込んでいた。

 

キッドが現われるまでの時間、皆、のんびり過ごす。

 

最上階のスカイラウンジに保管されている「レディー・スカイ」 を、みんなで見に行ったりもした。

 

みんながいなくなってから、蘭は、もう一度宝石を見に行った。

 

そこには、ウエイターが一人立っていた。

 

蘭は、彼がキッドだと見破ったが、キッドは工藤新一に変装した。

 

キッドは、上手く蘭を騙して、難を逃れた。

 

少年探偵団のメンバーは、こっそり飛行船内を探検している。

 

コナンが少年探偵団と合流した時、「赤いシャム猫」 が飛行船内に侵入してきた。

 

彼らは数カ所に爆弾を仕掛けながら、船内を制圧した。

 

コナン達を除いて、全員が、人質となったのだ。

 

劇場版のシリーズ第14作目である。

 

既に20作品を超えている。

 

人気が衰えないのは、緻密なプロットにある。

 

脚本に、全く手抜きがない。

 

きちんと伏線を張って、筋が破綻していない。

 

邦画でよく見られる「アトセツ」 など、全く無い。

 

だから、人気が続くのだ。

 

この作品も、最後まで目が離せない。

 

 

 

 

サンクタム

オーストラリア、アメリカ合作の映画である。

 

パプアニューギニアで発見された巨大な洞窟「エスペリト・エサーラ」 を探検する物語だ。

 

実話に基づいている。

 

探検家のフランクは、息子のジョシュを伴って前人未踏の洞窟に挑んでいた。

 

その日ジョシュは、フランクの言いつけを守らず、出資者のカールとそのガールフレンド・ヴィクトリアを迎えに行き、洞窟まで案内してきた。

 

ジョシュは、冒険のためには家族を顧みない父を、疎ましく思っている。

 

探検34日目、入口から2000メートルまで来ていた。

 

ここに前線基地を設け、フランクはジョージとジュードを連れて、新しい水路を探っていた。

 

フランクとジュードは、潜水して狭い水路を通り抜け、巨大な空間に出た。

 

大聖堂のような景観だ。

 

前線基地に引き返す途中、ジュードの酸素パイプが敗れ、彼は溺死してしまう。

 

その頃地上では、巨大なサイクロンが上陸した。

 

前線基地では地上との連絡が途絶え、さらに大量の水が洞窟内に流入してきた。

 

一行は、水路を奥に進み、出口を探さざるを得なくなった。

 

この後は、パニックの連続である。

 

命に関わることが続き、観ていて、ぐったりしてしまうくらいだ。

 

 

タイム・トゥ・ラン

アメリカの映画である。

 

早朝、バスジャックが起きた。

 

犯人達は、誰かに追われているようだ。

 

一週間前。

 

みんなから「ポープ ( 教皇 ) 」 と呼ばれているカジノのボスが、盛大に引退のパーティーを開いていた。

 

ただ、最愛の娘は、来てくれなかった。

 

古くからカードゲームのディーラーをしているヴォーンは、仕事を終え、入院中の一人娘を見舞う。

 

彼女は、小児癌で入院していた。

 

手術するためには、週末までに30万ドル必要だった。

 

翌日、ヴォーンが休憩していると、新入りのコークスが話しかけてきた。

 

このカジノで資金洗浄が行われているから、それを盗もうという。

 

ポープの恐ろしさを知っているヴォーンは、断った。

 

ヴォーンは、30万ドルを借りるため、ポープを訪ねた。

 

しかしポープに拒否され、側近を殴り、解雇されてしまう。

 

ヴォーンは、コックスに接近し、強奪の話に乗った。

 

翌日、コックスが連れてきた二人と共に、作戦会議を開く。

 

深夜3時25分、カジノに侵入した。

 

鞄に現金を詰め込むのに手間取り、カジノの警備と銃撃戦になった。

 

車で待機していた仲間が逃げてしまい、ヴォーン達は、走って逃げ、バスをジャックしたのだった。

 

バスを停めるのに銃を撃ったため、近くにいた警官に気付かれ、パトカーに追われることになる。

 

話の展開が、予想を超えるもので、ワクワクさせられた。

 

 

 

 

十三人の刺客 ( 1963 )

日本の時代劇映画である。

 

弘化元年 ( 1844年 ) 。

 

明石藩江戸家老、間宮図書が、筆頭家老土井利位の家の門前で腹を切った。

 

そこには、明石藩主松平斉韶の乱暴狼藉への訴状が置かれていた。

 

松平斉韶は、12代将軍徳川家慶の弟であり、近々老中に抜擢されることになっていた。

 

その身分ゆえ、簡単には裁けない。

 

間宮の命懸けの訴えに応えたい土井は、旗本島田新左衛門に、斉韶の暗殺を命じた。

 

死に場所を探していた島田は、快く引き受ける。

 

問題は、いかにして固い警護をかいくぐるかだ。

 

島田は、腕利きの剣客を集めた。

 

斉韶は、参勤交代が終り、国に帰る。

 

その道中を狙うことにした。

 

明石藩には、島田と旧知の鬼頭半兵衛が、側用人として付いている。

 

彼は、実力で地位を得た切れ者だ。

 

島田は策をめぐらせ、参勤交代の一行を2分させる。

 

そして、斉韶ら五十数名を、中山道落合宿に引き込んだ。

 

島田らは、既に落合宿に入っていて、数々の罠を仕掛けてある。

 

そこへ、斉韶一行がやってきた。

 

戦闘が始まる。

 

長い戦闘シーンは、迫力がある。

 

サムライの言葉遣いが、少し聴き取り難い所もあるが、最近の邦画と違って、台詞が丁寧だ。

 

それぞれの刺客個人の背景が、あまり描かれていない。

 

だから、殺されても感情が動かなかった。

 

大物俳優が、多数出演している。