captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

スパイダーマン ホームカミング

アメリカの映画である。

 

スパイダーマンの新しいシリーズ第一作だ。

 

ニューヨーク。

 

アベンジャーズとチタウリの戦いで、街は瓦礫の山になっていた。

 

トゥームスの会社が瓦礫撤去を請け負い、街を復旧させている。

 

そこに、政府から依頼された機関が来て、彼らの仕事を横取りしてしまう。

 

トゥームスは、仕事がなくなり、会社を解散することになった。

 

そんな時、引き渡していない瓦礫の一部が残っているのを見つけた。

 

彼は、この宇宙から来た物質を利用して、ハイテク兵器を開発した。

 

8年後、彼の一味は、新しい武器を製造して闇に流すことで、儲けていた。

 

クイーンズに住む15歳の高校生ピーター・パーカーは、才能をトミーに見いだされ、スパイダーマンのスーツを与えられた。

 

この作品は、主人公がもどかしい。

 

これから先、ハイテクスーツのスペックを十分に使いこなし、スーパーヒーローになっていくのだろう。

 

アベンジャーズの一員としての、あの類のお話しだ。

 

アメリカでも、一人のヒーローが活躍する物語は、ウケなくなってきているのか。

 

日本では、絆だ、空気だと言って、「みんな一緒に」 が、もてはやされているが、アメリカでもそうなのか。

 

昔、夏休みの映画としてやっていた、「ウルトラ兄弟全員集合」 とか「仮面ライダー全員集合」 みたいなものになってきている。

 

予備知識がないと理解できない、楽しめない作品は、いかがなものか。

 

 

 

 

ムーラン・ルージュ

ユアン・マクレガーニコール・キッドマン主演、オーストラリア・アメリカ合作のミュージカル映画である。

 

19世紀末、作家志望の青年クリスチャンは、パリ、モンマルトンにやってきた。

 

ある日、安宿の天井を突き破ってアルゼンチン人が落ちてきた。

 

彼が天井を見上げると、2人の男がのぞき込んでいた。

 

ムーラン・ルージュ」 の舞台作家オードリーと、画家のロートレックだ。

 

ひょんなことから、クリスチャンが作った曲をロートレックが気に入り、クリスチャンは舞台作家として迎え入れられた。

 

劇場は、資金難だった。

 

女優として活躍したいサティーンは、公爵の後ろ盾を望んでいた。

 

クリスチャンとサティーンが出逢い、恋に落ちる。

 

ティーンは、最初クリスチャンを公爵だと勘違いしていたが、舞台作家と知ってからも恋心は冷めなかった。

 

2人の関係を知った公爵は、激怒する。

 

切ない恋物語だ。

 

映像が綺麗で、歌も素敵である。

 

 

 

 

 

ロスト・バケーション

アメリカの映画である。

 

冒頭、他に誰もいないメキシコのビーチで、少年が一人、ボールを蹴って遊んでいる。

 

少年は、黒いヘルメットが流れ着いているのを見つけた。

 

それにはウェアラブルカメラが取り付けられていて、少年は映像を再生する。

 

すると、人が鮫に襲われているシーンが映っていた。

 

少年は、急いで家に帰る。

 

時間が遡る。

 

医学生のナンシーは、友人とメキシコに来た。

 

亡くなった母が、かつて訪れたことのある、秘密の美しいビーチでサーフィンをするためだ。

 

前夜に飲み過ぎ二日酔いになった友人を置いて、ナンシーは、地元の男性が運転するトラックで、ビーチに連れてきてもらった。

 

サーフィンを始めるナンシー。

 

沖には、二人の男性がサーフボードに乗っていた。

 

日が傾いてきて、男性二人は先に上がる。

 

ナンシーは、もう一回という気持ちで、沖へ。

 

すると、鮫に襲われたクジラが浮いていた。

 

慌てて引き返そうとするナンシーを、鮫が襲う。

 

ナンシーは、足を噛まれて傷を負いながらも、クジラに登って逃げた。

 

鮫は、ナンシーを落とすため、クジラにに体当たりを繰り返す。

 

ナンシーは、潮が引いて顔を出した岩礁に、なんとかたどり着いた。

 

男性二人は、ナンシーの危機に気づかず、帰ってしまう。

 

干潮の時刻になっても、鮫は彼女を狙って遊泳している。

 

助かる希望の出来事が、何度か起きる。

 

しかし、起きる度に、あえなく潰れていく。

 

主人公が、どんどん追い込まれていって、絶望感しかない状態だ。

 

恐怖映画によくある、「ホッと一息」 つける場面が、殆どない。

 

緊張しっぱなしの作品だ。

 

上手く、仕上げている。

 

 

 

 

 

 

メラニーは行く !

アメリカの映画である。

 

ニューヨークでデザイナーをしているメラニーは、仕事も恋愛も順調だ。

 

大きなショーを成功させ、恋人のアンドリューからはプロポーズされた。

 

アンドリューの母ケイトは、ニューヨーク市長で、セレブである。

 

しかし、メラニーは素直に喜べない。

 

彼女には、7年前に分れたまま離婚が成立していない夫がいたのだ。

 

メラニーは、離婚届にサインをしてもらうため、故郷アラバマに向かった。

 

そして、実家には寄らずに、夫ジェイクの所に行く。

 

ところがジェイクは、応じない。

 

夫婦共通の預金を使い果たしても、ジェイクはのらりくらりと躱すだけだ。

 

夜、バーに行くと昔の仲間達が歓迎してくれた。

 

しかしメラニーは、酔いに任せてみんなを罵倒し、友人のボビーがゲイだと暴露してしまう。

 

酔いつぶれたメラニーをジェイクが家まで連れて行き、サインした離婚届を彼女の枕元に置いた。

 

翌朝、メラニーはボビーの家に謝罪に訪れると、新聞記者を装ったケイトのスパイがやってきて、根掘り葉掘り聞いていった。

 

昨日の一件にもかかわらず、ボビーは、うまく口裏合わせをしてくれたし、ジェイクが離婚届にサインをしなかった理由も知り、心が揺れ動く。

 

そんなところへ、アンドリューが突然やってきてしまった。

 

ジェイクが、いい。

 

自分を重ね合わせて、切なくなる作品だ。

 

目かくし

コメディタッチのサスペンス、アメリカの映画である。

 

国家保安庁のブラット将軍が、精神分析医のスノー博士のところにきた。

 

理論物理学者ビンチェンティの治療を依頼しに来たのだ。

 

ビンチェンティは、かつてスノー博士の患者であり、ノイローゼが再発したのだった。

 

極秘研究をしているビンチェンティは、敵国から身を守るために隠れ家にいる。

 

スノー博士は、毎日、夜になると目かくしされて車で古い館へ連れて行かれた。

 

ある日、ビッキーという女性が博士に近づいてきた。

 

彼女はビンチェンティの妹であり、兄のことを知りたかったのだ。

 

また、CIAだという男も、近づいてきた。

 

彼は、スノー博士のしていることは国家反逆罪だ、ビンチェンティの居場所を教えろと言う。

 

しかし、毎夜、目かくしされて連れて行かれるので、館の場所は分からない。

 

ドタバタ喜劇ではない。

 

あざとさがないのが良い。

 

コメディタッチのシリアスな映画は、邦画では失敗作が多い。

 

成功しているのは、「踊る大捜査線」 のシリーズ第一作くらいだろうか。

 

 

 

 

サブウェイ・パニック

アメリカの映画である。

 

ニューヨークの地下鉄。

 

コート、帽子、メガネ、口ひげと、同じように変装した男が四人、別々の駅から荷物を抱えて乗り込んだ。

 

最後に乗り込んだ男が運転士に銃を突きつけ、列車をハイジャックする。

 

犯人達は先頭車両だけを切り離し、十数人の乗客を人質にした。

 

丁度その時、地下鉄公安局のガーバー警部補が、東京からの視察団を連れて管制センターを案内してきた。

 

そこに犯人からの無線が入り、ガーバーが交渉を始める。

 

犯人は、百万ドルを古い札で要求してきた。

 

1時間以内に用意しないと、人質を1分ごとに殺していくという。

 

ニューヨーク市長に相談し、対応を決めるのに手間取っている間に、駅員が一人、ハイジャックされた列車に近づいた。

 

犯人グループの一人が、機関銃で駅員を射殺。

 

制限時間が迫っているが、身代金の準備が整わない。

 

盛り上がりのない作品である。

 

警察は、全く活躍しない。

 

人物を描いていないので、観ていて気持ちが入らない。

 

管制センターにいる人々が、自分に関係ないや、みたいな態度でいるのもリアリティがない。

 

 

 

 

祈りの幕が下りる時

東野圭吾原作、阿部寛主演、日本の映画である。

 

16年前、加賀恭一郎は、幼い頃に家出した母の死を知り、仙台を訪れた。

 

世話をしてくれていた女性によると、母には綿部という恋人がいたという。

 

恭一郎は彼に会いたかったが、連絡先は分からず、写真もない。

 

「東京の日本橋によく行っていた」 という事だけが、彼の手がかりだった。

 

16年後。

 

小菅のアパートで、絞殺された女性の腐乱死体が見つかった。

 

女性は滋賀県在住の押谷道子、そこに住んでいる越川睦夫は、行方不明になっていた。

 

数日前、新小岩の河川敷で発見されたホームレスの焼死体にも、首を絞められた痕があった。

 

警察は、同一犯の仕業だと見て、捜査を始めた。

 

推理小説の中身を全部詰め込んだ作品なので、人間関係の把握が難しい。

 

ややこし過ぎる。

 

だから、飽きてくる。

 

台詞は丁寧で、役者は皆、早口ではないところはいい。

 

クライマックスシーンは、リアリティが乏しすぎる。

 

感情移入できない。